家事もきっちり「振り返り」をすれば、上達の見込みはある
妻からの教えである。
確かにおっしゃる通り。
「確かまだ卵があったよな」
「牛乳がもう足りなくなるはず」
などとうろ覚えの状態で買い物に行き、
つい余計なものを買ってしまったり、
必要なものを買い忘れたりといった
失敗を結構やらかしているのだ。
主婦(主夫)という「仕事」は、
段取りが命である。
段取りが上手にできないと、
次々と立ちはだかる家事のタスクを、
自分の理想とする時間内に収める
ことは本当に難しい。
上記の買い物にしても、順番さえ
間違えなければ、きっちりとした
仕事になるはず。
にもかかわらず、後先を間違えるから
トホホな結果に陥ることとなる。
仕事で段取りが上手に組める人は、
家事の段取りも上手に組めるので
あろうか?
私自身、仕事の段取りについては、
決して下手ではないと思っている。
そうでないとマーケターは務まらない。
しかし、家事の方はというと、どうも
心許ない。
いや、むしろ掃除や洗濯などの家事は、
どちらかというと得意分野だ。
問題は、料理である。
センスがないのかも、そう落ち込むくらい、
料理の段取りには苦手意識が強い。
それでも、男の割にはキッチンに
そこそこ立つ方だと思っている。
土日はできる限り、日頃の妻の苦労を
分かち合うつもりで、料理を受け持つ
ように努めているのだ。
(本人からは、「まだまだ」だと反論
される可能性が高いが・・)
それでも、なかなか上達が見られない
ように思われるのは、やはりセンスの
問題なのだろうか。
やる気がないわけでは決してないのに、
どうもネジが一本抜けている、
そんな状況に陥ることが多いのである。
一つには、「応用が利かない」という点が
挙げられる。
冷蔵庫にある「あり合わせ」の材料で、
何かしら料理を作るという応用力は、
なかなか発揮できないことが多い。
ビジネス文脈では、
「エフェクチュエーション」とか、
「ブリコラージュ」と言われる、
「手持ちの材料で何とかする!」
という概念がある。
それと同じことを、キッチンでやれば
良いのだ。
などと思ったりもするが、ビジネス
用語に置き換えて考えている時点で
「頭でっかち」過ぎるのかもしれない。
もう一つは、気を利かせたつもりの
行動が、足を引っ張ることが多いという
点である。
塩気が足りないだろうと気を利かせて
塩を増やしたら、しょっぱ過ぎたという
ような類の失敗だ。
これこそ、センスがなさすぎる・・と
落ち込む原因だったりする。
改めて振り返ると、やはり基本ができて
いないくせに、いきなり応用を目指して
しまうからダメなのだろう。
基本が定着するまでは、
型をしっかりと覚え込むまでは、
しょせん家事だからと手を抜かず
基本を徹底する意識が重要だ
ということに違いない。
家事のことを、こうやって言語化して
振り返ること自体敬遠してきたという
ことに気が付いた。
思い付きで書き始めたが、
ちゃんと振り返っておくことで
先が見えて来たように思う。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。