高みにチャレンジすると、別の高みが見える
ここ10年近く、毎年1月1日は富士山の
見える場所へ赴き、写真を撮ることを
「日課」ならぬ「年課」としている。
ヘッダーの写真は、山梨県大月市にある
大月カントリークラブの周辺で撮影した
もの。
くねくねと曲がりくねったつづら折りの
道を登る途中で、見栄えの良い場所を
発見しては撮影をした。
私の場合は、富士山を見たいという
動機があって、大月カントリーのある
山道を登ったわけだが、その山に登る
こと自体を目的としている人も、当然
ながらいるはずである。
標高1000m前後の山の頂上を目指して、
頑張って登る。
途中までは、全くと言っていいほど
富士山は見えない。
途中の山々に阻まれている。
しかし、ある程度登って来ると、
途中からあの富士山が、段々と
その美しい姿を見せ始める。
そして、登れば登る程、稜線がより
広く、大きく見えて来る。
これは、自分の人生、あるいは仕事、
趣味、そういったことについても
示唆を与えてくれるものだ。
つまり、タイトルにも書いた通り、
何か一つの高みにチャレンジすると、
別の高みが見えて来るのである。
しかも、その一つの高みにチャレンジ
することでしか、別の高みは見えて
来なかったりするわけだ。
昨日、私がチャレンジしたのは、
日本におけるスタンダップ・コメディの
草分けであるぜんじろうさんが講師を
務めてくださったワークショップの
「卒業公演」において、自前のネタを
公衆の前で披露すること。
ぜんじろうさんに、スピーチスキルを
一緒に学んだ15名が、その学びの成果を
それぞれ5分間の短いスピーチに結実
させるイベントが、赤坂の小劇場にて
催されたのである。
会場は、満席の50名。
正にすし詰め状態。
熱気あふれるその会場で、
今までユーモアとは程遠かった男が、
人を笑わせつつ、自分の主張を堂々と
述べ、いかに納得、感動してもらうか
にチャレンジした。
人前で話すという意味では、
これまで4回出演を果たした
DAF(ドランクアカデミーフェス)と
かなり近い状況。
一緒に出演する仲間も、大半がDAFの
出演者とかぶっていた。
DAFという、自分の伝えたいことを
人前で話すという場における
チャレンジを経た上での、
新たな高みへのチャレンジ。
人前でしゃべることについては、
DAFへの出演を通じて、それなりに
自信も度胸もついた。
それでも、まだまだ全然足りない
ものがある。
そう感じるところがあって、
ぜんじろうさんに学ぶことにした。
その成果は、昨日の「卒業公演」で
ある程度出せた部分もありつつ、
自己採点では60点。
及第点ギリギリと言ったところ。
観ていただいた方からの感想を
励みにしつつ、自分にまだまだ
足りなかったところを反省。
魅力的な「高み」が次々現れるのは、
チャレンジしているからこそ。
そう思って、引き続き苦しくも楽しい
「精進」を続けていきたいと思う。