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経営者と経営幹部の違い

経営者JPという、エグゼクティブサーチ
会社がある。
「エグゼクティブサーチ?」という人の
ために念のため説明すると、要は経営者、
経営幹部層をヘッドハンティングする
会社
だ。

私自身これまでに5回転職をしており、
外資系中心に動いてきたこともあって、
この手の転職支援系サービスには
何社も登録をしており、
何度もお世話になっている。

この経営者JPが他と違うのは、
情報発信に非常に力を入れている点。
社長の井上和幸さんの方針なのだろう。
日々のメルマガや、無料のオンライン
セミナーなどを通じて、経営全般に
通じる有益な情報を、かなりの頻度で
届けてくれる。

この度、「経営者力診断」という
コンテンツを新たに作られたようで、
経営者に求められる5つの力と題し、
この診断サービスにもつながる内容の
講演を先週オンラインで実施された。

こういう診断テスト系は、自分自身の
現状を客観的に見る良いチャンスと
なるので、興味本位で無料の簡易版を
受検し、オンラインセミナーも通勤の
帰路に拝聴したのである。

このページにある通り、
経営者JPの考える経営者力とは、

1.描く力(構想力)
2.決める力(決断力)
3.やり切る力(遂行力)
4.まとめる力(リーダーシップ力)
5.学び続ける力(学習力・習慣化力)

以上の5つ力で構成されている。
そして、

経営者力=(1+2+3)× 4 × 5 

の形に方程式化している。

セミナー内で井上さんがおっしゃって
いたことが、非常に印象的だった。
それが、このエントリーのタイトルにも
つながるのだが、経営者に求められる力と
経営幹部に求められる力は違う!

ということである。

ここで、経営者と経営幹部の何が違うか、
という定義を確認すれば、なるほど、
と納得なのだが、最初に耳にしたときは
「???」という感覚である。

その定義を確認しておこう。
井上さんが述べていらした説明内容を、
少し意訳して表現するとこんな感じだ。

経営幹部
ミドルマネジメント(中間管理職)であり、会社の「問い」に答える人
経営者
経営陣(取締役会)の構成員であり、会社の「問い」を立てる人

非常にスッキリ分かりやすい定義で、
納得度が高い。

このように両者を分けた上で、
経営幹部に特に求められるのは
3.やり切る力(遂行力)
4.まとめる力(リーダーシップ力)

の二つであり、
経営者に特に求められるのは
1.描く力(構想力)
2.決める力(決断力)

の二つであるということだ。

この対応関係も、スッキリ整理された
感がある。
とはいえ、よく考えると頭が痛いなぁと
思い至った。
というのも、経営者を目指す経営幹部は、
3や4の力を精一杯発揮しながら、
1や2の力も学び、蓄えていく必要がある
ことを示唆している
からだ。

これは、言うだけ、書くだけなら簡単に
聞こえるが、実際に現場でハードに働く
経営幹部=ミドルマネジャーにとっては
なかなか難易度の高いことである。
殊に、1と2(構想力や決断力)は、
3と4(遂行力やリーダーシップ力)とは
質的にかなり異なるため、相当意識して
身に付ける努力を続ける必要がある。


だからこそ、
「5.学び続ける力(学習力・習慣化力)」
が最後に出てくるということなのだろう。

まずは、自分の不足を把握・認識し、
意識して学び続けることで、必要な力を
蓄えていく、そんな基本に忠実な態度
ここでも求められる。
写真にあるような神社で「神頼み」では、
いつまでたっても経営者人材になれない
ことを肝に銘じたい。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。