足に羽を生やす
先日、ビブラムファイブフィンガーズを
新しく一足おろした。
履き始めてはや10年が近づいている。
ランニング用に使う方が消耗が激しく、
既に15足は下らない。
今回おろしたのはカジュアル用。
何と、素材がヘンプである。
ヘンプと言われてピンと来た方は、
どの程度いらっしゃるだろうか?
実は日本人にもなじみのある植物、
大麻草である。
大麻草は、神社のしめ縄や鈴緒に
使われる神聖な素材。
日本では、大麻というとすぐに他の
ドラッグと一括りにされ、単純に
悪者扱いされる傾向が強い。
しかしながら、実は非常に優れた
植物であり、古来日本でもフルに
活用されてきた歴史がある。
殊に、かつての神道とのつながりは
特筆すべきものがあるのだ。
海外では、その有効利用がどんどんと
進んでおり、最近ではCBDオイル
などが日本にも続々と入ってきている
のをAmazonなどのECサイトで
見かけることも多い。
このオイル、非常に様々な効果効能が
うたわれているのだが、インチキな
商売をしている輩も多いらしく、
くれぐれも騙されないようにしないと
いけない厄介な状況にある。
その辺の話はまだ私もさほど詳しく
ないので別の機会に譲るとして、
このヘンプを主な素材として作られた
靴の話に戻ろう。
一部プラスチックも使われているものの、
殆どが生分解性のある自然な素材で
作られているということで、見た目も
元々足袋のような感じだったのが、
益々「現代の足袋」化した格好である。
私にこの靴を教えてくれた方は、
何とスーツにこの靴を合わせて
いらっしゃる。
職業が大学教授なので、比較的
服装の自由がききやすいのだろう。
またそれがカッコよく決まる方で、
それだけで感動、尊敬である。
他に同様のことをしている人は
今まで見たことがなかったが、
先日知人が発行しているメルマガで、
スーツにこの靴を合わせて予備校で
教壇に立った話を発見。
これまた先生稼業であるが、
それにしてもなかなか勇気ある
試みだし、素晴らしいと感嘆。
私は、流石にスーツに合わせること
まではやっていないが、
いずれその域に行きたい願望は強い。
何と言っても、足に羽が生えたかの
ように、軽やかに動けるのである。
今日は久々に黒の革靴を履いて
仕事に出た。
普段はカジュアルな装いが多く、
会社にもファイブフィンガーズを
履いていくのだが、
スーツっぽい装いの時や、
雨降りの際は、仕方なく普通の靴を
履くのである。
あちこち歩かなくてはいけない
日だったため、ファイブフィンガーズを
スーツに合わせたくなる気持ちが
痛いほど分かる、そんな日となった。
見た目から、未だにギョッとされる
ことも多いこの靴。
歩き方を学ばないと、かえって足腰を
痛める靴。
手間がかかる分、愛着が湧いている
部分も否定できない。
興味ある方、私が勝手プロモーションで
何でも教えるので、いつでも訊いて
いただければと思う。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。