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「地方創生」の好事例

「地方創生」と聞くと、
まず思い出す方が2人いらっしゃいます。
長野県塩尻市を拠点にする山田崇さんと、
石川県羽咋市高野誠鮮じょうせんさんです。

お2人とも、(元)公務員として、
公務員の枠を大きく超えた働き
されてきた、いわば敏腕マーケター
あるいはPRパーソンです。

「前例踏襲」
「目立つことはやらない」
「変革などもってのほか」

公務員と聞くとそんなイメージが
根強いわけですが、
山田さんも高野さんもそのような
常識的な見方を大きく覆してくれる
方々
なのですよね。

実は、探せばお2人以外にも
「地方創生」の現場で活躍している
有能な方々が沢山いらっしゃる
ことを
教えてくれる本に出会いました。

石破茂総理大臣が共著者として
名を連ねるこちらの本。
もう一人の共著者・神山典士こうやまのりおさん
大半の内容を書かれています。

神山さんは、ノンフィクション作家として
数々の賞も獲られている実力派ライター
私のnoteでも葛飾北斎関連の著書を中心に
度々取り上げさせていただきました。

具体的にどのような地方創生の事例が
取り上げられているかを、
簡単にご紹介しましょう。

大分県竹田市長湯温泉の活性化
温泉療法保険システムの創設)

埼玉県秩父市栃本地区の蘇生
(シニアによる集落の再生)

千葉県銚子市銚子電鉄の復活
(過疎廃止路線からエンタメ鉄道へ)

全国三万ヵ所の山城やまじろ掘り起こし
(山城のコンテンツ化で関係人口獲得

埼玉県杉戸町月三万円ビジネス
(主婦のスモールビジネス仕組み化)

ここに、有名人も絡む事例として、
T.M.Revolutionの西川貴教さんや、
広島カープ/東京読売ジャイアンツで
活躍した川口和久さんの取り組みも
加わります。

どの取り組みにも総じて言えるのは、
いかに当事者が「リーダーシップ」
(主体性)を発揮するか
が、
結果の良し悪しに影響を及ぼすと
いうことでしょう。

そして、主体性を発揮する上で
重要となって来るのが、
地元という足元にある「資源」や
「魅力」への「愛情」
と、
その取り組み/プロジェクトに対し
自身ができる「貢献」や「行動」の
第一歩を踏み出す「意志」
だと
思います。

本のタイトルにある
「我がまち」
という言葉に、そのことが凝縮されて
いると言えるのかもしれません。

石破総理の執筆部分は、
私が読んだ限りでは、
神山さんの執筆部分を強調、
補強
するに過ぎない印象ですが、
初代地方創生担当大臣ということで、
実際に地方回りをして状況把握を
されてきたであろうことは
伝わってきました。

それはさておき、「地方創生」に
ついて考える上では示唆に富む
事例が多く掲載
されています。
政治的な話は脇に置いた上で、
本書をオススメしておきたいと
思う次第です。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。