Uber Eats のトライアルプロモーション

霧雨が降っていたが、雨雲レーダーの
予測を信じて週課のランへ。
帰ってきて、ポストをのぞいたら、
Uber Eats のポストカード型チラシが
入っていた。

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都心の方で働いている方は、もはや
珍しくもなんともないであろう
Uber Eats。
黒いデリバリーバッグを持って
自転車で疾走する若いお兄さんを
見かけない日はない位だ。
混み合う時間帯だと、私の会社近くの
交差点には、3、4人位のデリバリー
スタッフが鉢合わせしていることが
ある程。

コロナ禍はフードデリバリーにとって
は追い風。
Uber Eats もきっと業績が順調に拡大
しているに違いない。

このポストインチラシ(ハガキ)を
見ると、色々なマーケティング要素
が詰まっていて面白い。
興味がなければ、捨てておしまいに
なるだろうが、「教材」と考えて、
頭の体操をしてみるのもよいのでは
ないかと考えた。
皆さんだったら、どんなことに気付く
だろうか?

「初めてご利用される方」に、この
1,500円OFFを限っている。
トライアルしてくれる顧客を誘って
いるわけだ。
一度使えば、その便利さのとりこに
なり、何度もリピートしてくれる、
そんな意図、自信が見て取れる。
便利さの「とりこ」とまでは行かず
とも、アプリを入れてしまうと、
一つ面倒な手間をかけたという
事実が残り、これが潜在的にリピート
する可能性を高めることにもつながる
という指摘もできる。

OFF価格が「1,500円」というのも
意味があるはずだ。
サービス提供側からすれば、やはり
デリバリーする人件費というのが、
利益を出す上で最もネックになって
いるに違いない。
ある程度の客単価を超えないとうまみ
がないということで、この値段を設定
しているのだろう。
ひょっとしたら、この価格が現状の
平均客単価に近いのかもしれない。
その平均値を超えて注文してくれる
お客様であれば、今後リピートして
下さる際に上顧客化する可能性が高い
などのデータがあるのだろうと推測
される。

利用の際には、プロモーションコード
を入力するように設計している。
お客様にとっては、それが値引きの
合言葉であり、サービスの提供側に
とっては、いつどこで配布した媒体か
をトラッキング(追跡)するための
符号、カギとなる。
今回のコードがどこまで細かく分類
されているかは知る由もないが、
使われたコードは必ず緻密な分析に
かけられて、今後の施策に活かされて
いくに違いない。

文面を読むと、Uber Eats を知らない人
に対して、Uber Eats とは何ぞや?と
いう内容(コンセプト)を端的に説明
している。
そして、そのメリットを、3つに絞って
解説している。
通販系のDMには、言いたいことを
とにかく全部言うぞ!
と言わんばかりの、読む人のことを
考えていない押し売り要素満載のもの
が多い中、必要最低限の内容に絞り
つつ重要なことは漏れなくカバー
しているようで、なかなかの出来栄え
ではなかろうか。

といった具合に、たった一枚の
ポストインチラシを眺めるだけでも
結構色々な分析は出来るもの。
お遊び感覚で、目に付いたものを
対象に「分析ごっこ」するクセを
付けると、普段の仕事にも役立つ
はずだ。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。