『うなぎを売るな、シズルを売れ』
このタイトルを見て、すぐにピンと来た人は
どれくらいいるか分からないが、
実は、ある本へのオマージュである。
と同時に、私が約10日後にステージに立つ
際の演目名でもある。
『ステーキを売るな シズルを売れ』
という翻訳本のオリジナルがアメリカで
発売されたのは、何と1937年。
セールスのテクニック本として、
ベストセラーとなったそうだ。
著者のホイラーさんは、
営業のコンサルタントであり、講師。
自分のセールステクニックを、
ものすごい数の分析・検証結果を元に
体系化、「ホイラーの公式」と名付けて
世の中に広めた。
「シズル」というのは、
ステーキが焼けるときのジュージューと
いう音が語源。
その音が、聞く者に、いかにも美味しそう
に響いて、食べたい!欲しい!という
気持ちを呼び起こす。
そこから転じて、人の購買意欲を刺激する
音やビジュアルなどを総じて「シズル」と
呼ぶようになっている。
ステーキのジュージュー焼ける音は
もちろん「シズル」感たっぷりだ。
しかし、他にも「シズル」を感じさせる
ものは世の中に沢山ある。
今年は「土用の丑の日」が二回あるという
ことで話題になっていた。
その際必ず出て来るのが「うなぎ」だ。
この「うなぎ」も、焼いているときの
音から、匂いから、そしてビジュアルから、
「シズル」をたっぷりと感じられるのは
ご存知の通り。
そんなつかみの話から、「シズル」に
関して10分間、語らせたいただく。
東京北区、京浜東北線の王子駅から
徒歩3分のベースメントモンスターにて、
9月4日(日)12時開場、12時半開演の
「DAF29」に、是非いらしていただきたい。
「ホイラーの法則」のエッセンス、
「シズル」が何たるかということは、
私の10分間で間違いなく理解いただける
はずだ。
なぜ「ステーキ」ではなく「うなぎ」なのかも、
そこで種明かしさせてもらう。
皆さんの心に残る演出で、
漫然と本を読むよりも、
「シズル」への理解を深めてもらいたく
考えている。
そして、私以外の出演者が極めて多様性に
富み、全員が全員、大変ためになる内容で
パフォーマンスを披露してくれる。
毎回、平均して15人前後の出演者だが、
今回は17人も登場。
これだけいると、たとえ自分のテイストに
合わない人が何人かいたとしても、
琴線に触れまくる人、共感しまくる人、
聞いてよかったー!と思える人もまた
必ず何人か出て来るものだ。
オンラインも手軽で良いが、
オフラインイベントの良さというのは
参加してみて、五感で感じて、やっと
分かるものが多い。
ここで言葉を尽くしたところで、
魅力をすべて伝えることはできない。
とにかく一度体験してみて欲しい。
それが、DAFの出演者として、
かつ数年来のコアなファンとしての
切なる希望である。