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初速が肝心

Uber Eatsが、非常に積極的に
プロモーションを仕掛けている
印象を持っている。
このチラシのような「初回割引」を、
チラシだけでなくEメールでも散々
出しまくっていて、私にかなりの
回数リーチしてくるからだ。

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「プロモーションコード」とあり、
「21EATS5A」と書かれている。
実際にウェブサイトに行って、
初回の利用をしようとすると、
このコードを入力させられる。
皆さんお分かりだと思うが、
このコードで、どの媒体(何種類もの
チラシ、Eメール等、広告をお客様に
届けているツール)を見てお客様が
やって来たのかを判別する目的だ。

どの媒体が効率的にお客様を獲得
できているのか、
どの媒体だと発注金額が高くなる
傾向にあるのか、
同じ媒体でもメッセージの違いに
よってどんな違いが出てくるか、
といった具合に、様々なことを
テストし、そこから学んで、更に
それを活かして次の展開へとつなぐ

ことができる。

今日の本題は、そのプロモーション
コードではなく、初回割引の乱発に
よるお客様の取り込みについてだ。
一体どの程度の販促費を投下している
のか、残念ながら見当がつかない。
それにしても、いくらこのご時世で
デリバリーの利用が増えている好機
だからとはいえ、こんなにチラシを
撒きまくるからには、相当な金額に
上っているはず。

しかし、初速でとにかくお客様を
最大限取り込んでおくことが、
中長期的に経営を軌道に乗せる
カギを握っている
と分かっている
からこそ、積極的に投資している
のは間違いない。

現状、出前館が最大の競合と思われ、
Uber Eatsに負けず劣らず激しく
販促を展開している。
加えて、楽天や小僧寿し、銀のさら、
その他海外組も含めて、新しい競合の
参入も雨後のタケノコ状態。

これら競合に先んじて、まず使って
もらうことが重要なのは、最初に
使ったブランドに「ロックイン」
させられる可能性が高い
からだ。
要は、かなりの確率で、一度使った
ところを繰り返し使うようになる
ということ。
いちいち違うところと使い勝手を
比較したりするのは面倒なので、
一度使ってそれなりに満足すれば、
そのまま使い続けるのだ。

QRコード決済サービスでも、
同じようなことが起こっている
のは
皆さんもご存知だと思う。
PayPayが、いきなり大赤字覚悟で
還元プロモーションを行い、
一気に顧客を獲得したのはまだ
記憶に新しいところ。

その後、auPayだの、楽天Payだの、
〇〇Payが乱立されたわけだが、
今や圧倒的にPayPayの天下
シェアが50%前後はある様子。

これも、最初のあまりのお得さに
引っ張られて、とんでもない数の
消費者がアプリをスマホに入れて
使い始めた。
そして、一度使い始めたら、
他の何とかPayにわざわざ乗り換えず
使い続けるものなのである。

孫さんのすごいところは、
勝負どころがよく分かっていること、
そしてそれ以上にその勝負どころで
潔く資金をつぎ込んでいく思い切り
の良さ
だと感じる次第だ。

スピード、最近はアジリティという
言葉もよく使うが、とにかく初速が
大切。
先に消費者のハートをつかんでしまう
ために、機敏に動けるかどうかで、
成功の確率が大いに左右される。

スピードと思い切りを大切にしよう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。