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お互いの定義がズレてるからもめる
過去に自分が書いたnoteのエントリーを
「定義」という言葉で検索したら、
ざっと60以上ヒットした。
予想していた通り、割と頻繁に使う
キーワードだということである。
こちらなどは、もう1年半も前の記事
だが、マーケティングでよく使われる
キーワードの中でもお互いの違いが
分かりにくい3つの言葉についてが
テーマとなっている。
「定義」という言葉は、見ての通り
「定」と「義」から成り立っている。
「義」を「定」めるから「定義」。
かみ砕いて言うとすれば、
「意味を決める」ということ。
ビジネスパーソンたるもの、この
「定義」をあらかじめ確認する
ことがいかに重要か、よく分かると
思う。
「定義」が違っていると、
コミュニケーションそのものが
うまく成立しないからだ。
仕事というのは、多くの場合
コミュニケーションなしには
成立しないことを考えれば、
お互いの「定義」が異なっている
ことで仕事そのものが成立しない、
そんな結論が導かれる。
例えば、「確認する」という言葉を
一つ取ってみても、上司と部下の間で、
あるいは同僚同士で、異なる定義に
基づいて動く場合が十分あり得る。
上司は、「確認」というからには
自分の目で確かめなければならない
と考え、他方部下の方は代理の者に
確認させれば「確認」は完了したと
みなせる、そんな風に考えていたと
したら、後で事故となるのは明らか。
採用面接のときには、この「定義」を
訊くということをほぼ必ず行うように
している。
「マーケティングをどう定義する?」
という質問をすると、人によっては
不意打ちを食らったかのように固まる
場合があって気の毒なのだが、
普段からいかに自分の仕事を俯瞰する
クセ付けができているかがこの質問で
確認できるのだ。
仕事をしてお給料をもらっている以上、
その人は「プロ」である。
「プロ」である以上、自分の仕事に
関してきっちりと説明できるように
なっている責任と義務がある。
その点、「定義」を速やかに説明できる
ことが、「プロ」であるか否かの試金石
として機能することが多いということ
なのである。
あまり「定義」を振りかざしすぎると、
何だか面倒くさいやつ、と思われる
リスクもなきにしもあらず。
とはいえ、「定義」の重要性が変わる
わけではない。
自分の仕事を「プロ」としてこなして
いく以上、自分が頻繁に使うことになる
キーワードの「定義」は、いつ何時でも
スラスラと言えるようにしておきたい。
大工がノコギリやカンナを上手に使い
こなすように、
陶芸家が見事にろくろを操りながら、
美しい造形を仕上げていくように、
ビジネスパーソンは自分の専門分野の
重要キーワードを、淀みなく使いこな
せるようにあるべきだ。
手慣れた道具を使って仕事をすれば、
その精度も高くなり、誰とでも
円滑なコミュニケーションが取れる
ようになると思うのである。
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