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「やわらかい日本の作り方」に参加してきた

昨日は、渋谷のスクランブルスクエアにて、
渋沢ドラッカー研究会のリアルイベント、
「やわらかい日本の作り方」
に参加させてもらった。

(Facebookのイベントページを適切に共有
できるか不安があるため、オンライン参加
用のPeatixページを参考までに共有する。)

登壇いただいた4人の方々それぞれが、
ご自身の知識、知恵、持ち味を存分に
発揮
されて、何とも贅沢な時間を過ごす
ことができた。
まずはそのことに、深く感謝をしたい。

登壇者並びにお話しいただいたテーマの
一覧がこちら。

名古屋芸術大学 芸術学部 教授 大内 孝夫 氏
 テーマ:新著『音大崩壊』
株式会社ドコモgacco 企画戦略部長 山田 崇 氏
 テーマ:やわらかい日本の作り方
ドラッカー学会 共同代表 佐藤 等 氏
 テーマ:新著『ドラッカーに学ぶ人間学』
作家 岩崎 夏海 氏
 テーマ:哲学レベルの上げ方

あの『もしドラ』を著した岩崎さんが
トリを務められたのだが、
その話がとても衝撃的であった。
紹介したいところではあるが、
色々な意味で差し障りのある話も多く、
私の表現力で適切な紹介ができるかも
心許ないため、今回はあきらめる。

代わりに、山田崇さんが話してくれた
内容から、少し気になったトピックを
紹介させてもらおう。

山田さんは、「日本一おかしな公務員」
の肩書を持っていた方。
塩尻市役所の職員から、この4月に
NTTドコモへと華麗なる転職をされて
いらっしゃる。

昨日のテーマ「やわらかい日本の作り方」
しっかりとかみ砕いて理解し、
ご自身の得意分野に引き寄せながら
口調も滑らかに語ってくださった。

「ATI」
というアクロニムが出てきた。
何の略かと思えば、
A:圧倒的
T:当事者
I:意識

だとのこと。
「徹底的にパクる」を「TTP」と呼ぶのに
通じる新語の作り方である。

どうもこの言葉は、リクルートの社内用語
として有名な様子。

山田さんのエピソードは、どれもこれも
彼が「ATI」のカタマリであることを
如実に示すものばかり。
詳しくは彼の著書に譲るが、
一般的な公務員像の真逆を行く、
とにかくぶっ飛んだ「行動派」な人
なのだ。

自分自身、常に冷静に見られることが多く、
事実それを信条としている部分もある。
しかし、それが理由で
「熱さが足りない」
「モチベーションが低いのでは?」
などと誤解(?)されることが少なくない。

「ATI」を持ち合わせているつもりでも、
傍目から見てそうは見えないわけだ。
その点、山田さんの実践を伺うと、
その行動の質、量、共に圧倒される

思いである。

自分が心の中で「ATI」を持っていると
どれだけ思っているところで、
それが他人に伝わらない限り、
他人には「ない」のと同じ
なのだ。
そんな「反省」へといざなわれた
お話であった。

もう一つ、「ダンバー数」という
キーワードが出てきた。
これは、Wikipediaによれば、
「人間が安定的な社会関係を維持できる
とされる人数の認知的な上限」

のこと。

一般的には、「150」という数字が
当てはまると言われている。
自給自足で暮らす村落、
集団で移動しながら暮らす遊牧民、
昔の軍隊の組織、
そういったひとカタマリの人数は、
平均して「150」に収れんするというのだ。

確かに、人間の認知には上限がある。
身近な例だと、Facebookの友だち数など
分かりやすいかもしれない。
普段割と頻度高くやり取りのある人たちは、
せいぜい100人から150人位だろう。
500人、1,000人、2,000人と友だちの数が
増えたとしても、日々濃いやり取りを
全員とすることはまず無理だ。

そんな、人間の認知の限界があるのを
踏まえつつ、だからと言って歩みを止める
のではなく、ごく身近な人たちとの
つながりを「ATI」を以て切り拓いていく
ことで、地域を活性化する

地域の活性化が、全国あらゆるところで
起こっていくことで、日本全体も活性化
していく
のではないか。
硬直した、先行き不透明な日本という国が、
やわらかく、見通しの明るい国へと
変貌を遂げることが出来るのではないか。

そんな、山田さんの素晴らしく前向きで
アグレッシブな語りを聞いて、自分も
微力ながら日本の活性化に貢献したい
という思いが盛り上がったのだった。

ちなみに、大内先生と佐藤先生は、
直近で出版された著書の内容を踏まえた
お話を披露してくださった。
本を読んだだけでは伝わってこない、
著者ご本人の息遣いを直に感じられる
貴重な機会に、改めて感謝したい。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。