「タンジブル」な「ベネフィット」
歯医者の定期健診に、概ね半年に
一度のペースで通っている。
約半年前に、歯と歯のすき間、特に
歯茎に近いところにカスが溜まり
やすいということで、歯間ブラシの
追加導入を勧められた。
それまでも、電動歯ブラシに加えて
デンタルフロスも使っていたので、
そこに歯間ブラシまで加えるのは
やや抵抗があったのがホンネ。
そこで、フロスでは取り切れない
ものなのかと質問してみた。
私の場合は歯間が狭く、フロスが
入りにくいので、細めのフロスを
使っている。
そうした場合、歯茎の近くの歯間が
やや広くなるところにおいて、
フロスが十分機能しきれないことに
なりやすい旨の指摘を受けたのだ。
そこまで言われて使わないわけにも
いかず、医師お勧めの小林製薬、
「やわらか歯間ブラシ」の4Sという
タイプを使い始めた。
驚くことに、使い始めてすぐにその
効果を日々強烈に実感することに
なった。
この商品は、歯茎と二つの歯の間、
丁度3辺に挟まれたすき間を狙って
突き刺すように使うものである。
このすき間を狙って
「プスッ、プスッ」
と刺していく動作そのものが、
かなり気持ち良い。
そして何より、刺した後に、
こんなにカスが詰まっていたのか!?
とばかりに驚くほど、結構な量の
カスがブラシにまとわりついてくる
のである。
それらは、電動歯ブラシやフロスで
取り切れない汚れであり、将来の
虫歯の温床になりかねない。
毎日確実に取り除いていけば、
歯の健康確保に多大なプラス効果を
もたらしてくれる。
そして実際、5か月ほど使った後の
直近の定期健診では、その前のときに
比べてより口腔内の状態が改善されて
いたと褒めていただけたのだ。
この商品、既に何度かリピートして
いるが、「ベネフィット」が極めて
「タンジブル」であるがゆえに、
自分にとってなくてはならない商品と
なっている。
「ベネフィット」というのは、商品が
お客様に提供する嬉しさだ。
その「ベネフィット」が分かりやすい
こと、見て、触れて、確かに感じる
ことができること、そういう場合に
使う言葉が「タンジブル」である。
歯間ブラシを使うと、電動歯ブラシで
磨いた後でもカスが取れてしまい、
それがハッキリと見て分かるという
意味で「タンジブル」なのだ。
「タンジブル」な「ベネフィット」を
提供できる商品は、それだけ消費者を
掴んで離さない力がある。
冒頭に綿棒の写真を使ったが、
黒い綿棒などはこの「タンジブル」
というキーワードの見事な実例だ。
白い綿棒では、取れた耳垢があまり
目立たなかったところ、黒くした
だけで「取れた!」感が驚異的に
アップする。
もちろん白い綿棒だってたくさん
耳垢が取れていたはず。
それでも、黒い方が圧倒的に
耳垢が取れるという「ベネフィット」を
「タンジブル」に見せてくれるのだ。
今自分が扱っている商品がお客様に
もたらす「ベネフィット」を、もっと
「タンジブル」に見せるためには
何ができるか、考えてみてはいかが
だろうか。