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「ギフト感」の演出方法

ちょっとしたお礼の品として
よく使われるのは、
やはりお菓子が定番。
誰かに会う際の手土産とか、
お世話になった方が会社を辞めるとか、
TPOに合わせて予算や品物を決めて
買い求める。

ちょっと予算が上がる場合、
特にお世話になった方へのお礼とか、
同僚でお金を出し合って何かを贈る
ような場合になると、
お花とお菓子を組み合わせたり、
あるいはギフトカードを添えたり、
といった形になることも多い。

今回、たまたま私がギフトをいただく
機会があり、写真にあるAmazonの
ギフトカードを頂戴した。
Amazonのギフトカードは、これまでに
アンケートのお礼などで、電子的に
もらったことは何度もあった。
しかし、箱に入ったカードを物理的に
受け取ったのは、実のところ初めて。

比較的シックなデザインの箱に、
シルバー地のAmazonロゴが印刷され、
高級感を醸し出している。
中にはうやうやしくギフトカードが
格納されていた。

カードを取り出し、裏面のテープを
はがしてギフトカード番号を確認、
スマホのアプリで番号を読み取ると、
わざわざ自分で長い桁数の番号を入力する
手間もなく、すぐに残高が追加された。
この辺の使い勝手の良さ、ユーザー・
インターフェイスの改善度合いは、
さすがAmazon!と言いたくなる。

ギフトを贈るだけであれば、
物理的なカードや、それを格納する箱と
カードを保持している内側の容器は
全くもって必要ない。
メールアドレスなどに発行済ギフト番号を
送ってしまえば終わりだ。

しかし、それでは都合が悪い。
ギフトを贈る側としては、贈る側の
「気持ち」を見せたい。

メール一通ペラっと送って、それで
気持ちが伝わるのか?という問題だ。
お菓子にせよ何にせよ、お使い物の際は
箱に入れたり、熨斗紙を付けたり、
あるいはリボンを付けたり、
大抵の場合様々な「形式」が付随して、
「気持ち」を伝える演出が入る。

また、ギフトを受け取る側としても、
メールだけでは味気ない。
もちろん、過剰包装はいかがなものかと
思うが、ギフトをいただいたときの
感情の盛り上がりや、感謝の気持ちは、
物理的なモノに紐づきやすい
のでは
なかろうか。

こういった、物理的なモノがないと
ギフト感が出ない、という「常識」も
いつかは崩れゆく
のであろう。
「推し」に対してオンラインで躊躇なく
「投げ銭」する世代に訊いたら、
ひょっとすると既に意識が全く異なって
いる可能性も高い。

近未来の「ギフト」における、
感謝の気持ちを伝える演出方法は、
どのような進化を辿るのだろうか?
あれこれ発想を巡らせてみるのも、
なかなか面白そうだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。