2024年に売れたものは食品が多め
先日、インテージの「知るギャラリー」を
ご紹介する記事を書きました。
今日も、この「知るギャラリー」から
いただいたネタで書かせてもらおうと
思います。
インテージが提供している「SRI+」は、
全国の小売店にパネル店として協力して
もらい、売上金額や個数、価格などの
販売データを取得、データベース化して
企業に提供するサービス。
耐久消費財などは含まれず、
あくまで日用消費財が中心のサービス
ですが、かなりの数のカテゴリーを
カバーしていることは間違いありません。
私も日々お世話になっているものの、
実際に購入して閲覧しているのは
自分たちの取り扱っているカテゴリーに
限られます。
そんな「SRI+」のデータベースから、
全カテゴリーのデータを見比べた上で
2024年に最も伸びたカテゴリーが
何だったかのランキングをインテージが
つくり、公開してくれました。
ここにあるカテゴリーは、
販売金額の対前年比がすべて二ケタ
以上の伸びを示していますね。
2024年のランキングは、前年が2023年
ということで、まだコロナ禍中だった
影響がどの程度あるかも見るために、
2019年比の数字も付けてくれています。
1位の靴クリーナーというのは、
私には意外でした。
猛暑のタイミングで、スニーカー用の
シートタイプが非常に伸びたことが
主な要因となった様子。
2位のパックは、コロナ禍の反動で
化粧品全般が調子よい中、
特に韓国コスメや有名タレントによる
後押しが効いたようです。
私も関わっている12位のキャンディは、
対前年比13%の成長ですが、これは
主にグミの成長が牽引したものです。
カバヤのタフグミなど、ハード系の
グミが良く売れたほか、とにかく新しい
食感やフレーバー、形状、色味など、
目まぐるしい程に新商品が次から次へと
投入されていましたし、そのトレンドは
今も変わっていません。
加えて、インテージも指摘している通り
のど飴が好調だったのも一因でしょう。
キャンディ以外にも、様々な食品が
ランキングで幅を利かせており、
その要因として「値上げ」があるとの
見方が示されていました。
多くの家庭で、主食である米を買わない
という選択肢はなく、値上げがそのまま
カテゴリーの販売金額増につながったの
でしょう。
ふと、これだけ食品カテゴリーの
成長が著しいのであれば、日本人の
「エンゲル係数」が随分と高くなって
いるのではないか?
ということが気になり始めました。
早速ググってみると、予想通りという
べきか、直近のエンゲル係数は随分と
上がってきているようです。
こちらのサイトで、2000年から2024年
8月までエンゲル係数の月別トレンドを
追いかけており、20年前は20%程だった
ものが、もはや平均が30%を超えそうな
勢いなのですね。
食品のコスト増を促す要因となる
異常気象や戦争などの状況が、
少しでも緩和されていくことを
願うばかりです。