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Tribute to Kobe
外資系のマーケティング部門に
勤めていると、海外出張や海外からの
来客が定期、不定期にある。
特に来客は頻繁にあり、その度に
「マーケットを視察したい!」
という方々をぞろぞろと引き連れて、
新宿や渋谷、銀座といった繁華街の
デパートやドラッグストア、
郊外のスーパーマーケットや
ホームセンターなどにお邪魔する。
また、夜には半ば接待よろしく、
日本的なレストランに連れて行って
お互いの胸襟を開き、以後の
コミュニケーションがスムーズに
なるようにしたりもする。
元々英語は嫌いではなく、むしろ
好きだったが、読み・書きは良くても、
聞いたり話したりの部分はずっと
苦手意識が強かった。
外資系に入っても、当初は法務的な
仕事だったから、ほとんど英語を
使わない。
マーケティングの仕事をするように
なって、英語を使わざるを得ない
環境に放り込まれた格好だ。
そのおかげで、イヤでも英語が
上達したのは間違いない。
やはり人間必要に迫られると、
ちゃんと進歩するものである。
海外からの来客と話す際、何かしら
「ネタ」を持っていた方が話が
盛り上がる。
仕事の話ばかりでは、やはり仲良く
なるのにも限界があるのは
想像に難くないだろう。
そんな時、よく使うネタの一つとして、
NBA絡みの話がある。
自分がバスケットボールをずっと
プレイしていて、NBAを観るのも
大好きなので、自然とそんな運びに
なるのだ。
中でも、ロスアンゼルス・レイカーズ
でつい数年前まで活躍していた
スーパースター、
コービー・ブライアントの名前の
由来は鉄板の話題だった。
彼のお父さんがお気に入りだった
鉄板焼の店名が、
"Kobe Steak House"
(神戸ステーキハウス)
であり、その店名の由来を気に入って
息子に付けたというのである。
(父親が軍人で、神戸に停泊中に
生まれたからという説もあったが、
ガセネタであったようだ。。。)
そこから、神戸牛は美味いとか、
それより有名な松坂牛があるとか、
日本人はサシのある柔らかい肉が
好みだがアメリカ人は赤身で
噛みごたえのある方が好きだよね、
といった類の話に展開することが
多い。
そんなことで散々お世話になった
コービーが、ヘリコプター事故で
41歳のまだ若き命を失ったという
報せを今朝目にし、言葉を失った。
奇しくも、同じレイカーズで大活躍
中のレブロン・ジェームズが、
コービーの歴代得点記録第3位を
抜き去って、レブロンを称える
コメントを出した翌日の出来事。
命は儚い。
いつ何時、自分にも降りかかって
くるか油断ならない。
だからこそ、毎日を大切に生きねば、
月並ながらそんなことを思わざるを
得ない1日だった。
Thank you so much Kobe, RIP.
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