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すべては「ありがとう」で成り立っている

「愛」
「壽」
「夢」

それぞれの漢字を、
「ありがとう」
というひらがなを用いて表現する
ユニークな書である。

昨日訪れた飲食店のトイレに
飾ってあったのだが、
思わずスマホを取り出して
写真に収めた。

これを考えた人、天才ではなかろうか。
漢字一字一字が、とても良い意味を持つ
言葉たちばかり。
その漢字が、「ありがとう」すなわち
「感謝」の気持ちで成り立っている

のである。

「ありがとう」のひらがなが、物理的に
一字一字の構成要素となっているという
意味だけではない。

「感謝」の気持ちが、
「愛」を構成している。
「壽」を構成している。
「夢」を構成している。

そういう「意味」というか、
深い「意図」を感じさせるという点で、
非常に秀逸だと思わされたのだ。

「愛」というのは、相手がいてくれる、
それだけでありがたい

存在してくれてありがとう、
私に生きる活力を与えてくれてありがとう、
そんな気持ちから生まれて来る。
まさに、感謝は「愛」の構成要素だ。

「壽」というのは、めでたい言葉である。
「ことぶき」のほか、「ことほぎ」とも
読むこの言葉は、
「お祝い(の言葉)」
「めでたいこと」
「よろこび」
「長生き」

というような意味を持つ。
どれもこれも「感謝」につながる
意味合いを持っていると解釈できよう。

「夢」というのは、生きて行く上で
大いなる活力を与えてくれる
ものだ。
この「夢」を叶えようと思ったら、
本人の懸命なる努力が必要となるのは
もちろんだが、同時に他人からの助け、
ご縁、天与の機会などをうまく活かす
必要もある。
そして、自分の力ではいかんとも
しがたい後者に関して、「感謝」の
気持ちを忘れずにいることが、
極めて大切
だと強く思うのである。

単なる習字のお遊びを越えて、
言葉の意味を深く考えさせられる
作品に出会えて、誠にありがたい。

こういう発想を持つ、
そしてそれを書にしたためてしまう、
そんな作者の方にジェラシーを感じつつ、
改めて「ありがとう」の気持ちを表したい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。