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100円ショップの難しさ

出張で韓国のソウルに来ています。
約10年ぶり、人生で2回目の韓国、
今日から二日間はまるまる視察や
ミーティングでスケジュールが
ビッシリ埋まっており、昨晩から
現地入りした恰好です。

夕方ホテルに到着して、
同僚と一緒に食事がてら、
街中を少しばかり散策しました。

そこで見つけたドラッグストアや
コンビニに入り、職業柄ついつい
色々な商品を見て回ってしまいます。

ダイソーも近くにあるらしいとのことで、
せっかくだから行ってみようとなり、
見つけたのが冒頭のネオンでした。

「daiso」の前に、
「ooo」の文字が2行にわたって
書かれています。

日本に4000店舗以上展開されている
あのダイソーのロゴや店舗デザインを
想定して探していたら、うっかり
見過ごしてしまいそうな見た目です。

店舗内を見てみて、私の最も気になった
ことは、最近日本のダイソーでも増えて
きましたが、ワンプライスだけでなく、
複数のプライスラインを用意している
という点でした。

韓国ウォンは、単位あたりの価値が
概ね日本円の十分の一。
すなわち、1円が10ウォン位で見て
おけば概ね間違いありませんので、
店頭では0を一つ減らすだけで
日本円の感覚をつかめます。

韓国のダイソーでは、
1,000ウォン
2,000ウォン
3,000ウォン
5,000ウォン
あたりの値付けが大半を占めている
印象でした。

なんだかんだで1,000ウォンのものが
多そうでありつつ、それ以外のものも
かなり多いのですよね。

だからでしょう、韓国のダイソーは
「1,000ウォンショップ」
的な屋号がないのです。

アメリカでは
「1ダラーショップ」
「99センツショップ」
というストレートな名前がありました。

韓国でも、当然そんな名前があるものと
思っていたので、意外に感じたのです。

と、ここまで考えて、
「ooo」というのはそういうキリのいい
価格の店だよ、ということを表して
いるのかもしれないことに
ようやく気付きました。

日本では、インフレが顕著になってきた
のはまだここ数年。
コスト増加で苦しくなっても、
メーカーは容量を減らすなどして
誤魔化して、値上げを回避する傾向が
ずっと続いて来ました。

韓国のダイソーを見て、
外国一般を語るのはあまりに乱暴なので、
あくまでも個人の雑感に過ぎませんが、
海外では、そんな我慢強いメーカーが
多いはずもなく、ワンプライスで
モノを提供するビジネスモデルは
そもそも成り立ちにくいのかも
しれない、そんなことを感じさせ
られた次第です。

インフレが当たり前の世界では、
ワンプライスのモデルは早々に
無理が来るということで、
実際日本以外ではどんな状況に
なっているのか、追って調べて
みたいと思っています。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。