復活の日
Amazon Primeにお世話になり始めて
早や10年以上経ったようだ。
最近はもっぱら私よりも家族が、
様々な映画や音楽のコンテンツを
楽しんでいる。
自分も観たい!聴きたい!と思いつつ、
他にやりたいことが多くて、そこまで
手が回っていない。
今日は久々に映画を観る時間が少し
取れそうだと思い、チェックしていた
『復活の日』という邦画を観た。
Facebookのタイムラインで、友だちの
どなたかがこれについて触れていた
のに接し、要チェックリストに放り
込んでおいたのがきっかけ。
この映画、実はもう40年も前の作品。
原作が小松左京。
主演が草刈正雄。
監督が深作欣二。
何とも豪華なラインナップである。
草刈さんは今もハンサムだが、若き
日の彼がまたカッコいい。
なんでそんな40年も前の映画を観よう
と思ったかというと、なんとテーマが
細菌兵器。
冷戦下でアメリカの科学者により開発
された細菌兵器が、意図せぬ偶然が
重なった末、ヨーロッパの山中にて
ばらまかれてしまう。
最初は「イタリアかぜ」と呼ばれて、
ヨーロッパ中心にバタバタと人が
死に、あっという間に全世界に蔓延、
米ソ関係なく広がって、やがて地球上
45億人が死滅。
細菌が活動を停止する極寒の地・南極
にいたわずか900人足らずの人々だけ
が生き残り、そこからどうサバイバル
するか、というようなストーリー。
まさにこれ、現在進行形で起きている
新型コロナウイルスを予見したのでは
なかろうかと思える内容だ。
武漢で米軍がウイルスをばらまいた!
などと中国は大まじめに公式発表を
しているが、この映画を観てしまうと、
あり得ない話ではないのかも・・・
と思わなくもない。
(回りくどくて失敬!)
さすがに40年も前の映画なので、
全体的に古臭いのは否めないが、
小松左京さんの想像力、空想力には
驚嘆させられる。
小松左京さんというと、
『日本沈没』
のイメージが強い。
というか、私自身はその作品の名前
しか知らず、しかもそれすら読んだ
(観た)ことがない。
映画版の『日本沈没』は1973年と
いうから私は生まれたて、
この映画も1980年で私がまだ小学校
低学年だったゆえ、残念ながら興味
の対象に入ったことがこれまで
一度もなかった。
しかし、ちょっと上の世代の人から
「結構はまった!」という話を
チラホラ聞く(こちらから尋ねて
いないのに)ことからすると、
当時相当話題性が高かったのだろう
と推測できる。
日本を代表する映画監督と、
同じく代表的な名俳優が顔を揃えて
いることからしても、当時の社会に
おける注目度が窺えるというもの。
コロナからこの作品を連想する人も
多いのか、最近のレビューもそこそこ
書き込まれており、概ね高い評価が
与えれているのもすごいところだ。
2009年の『感染列島』という、
妻夫木聡さん主演の邦画もあるが、
評価は『復活の日』に軍配が上がって
いる様子。
映画の中では、人類が取り返しの
つかない愚かな選択をしてしまった
ことになっているが、現実において
そのようなことが起こらぬよう、
実は既にそんな愚かな選択がなされて
いたなどということがなきよう、
切に願うばかりである。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。