Z世代を理解する
「xyz」という暗号。
アルファベット26文字の最後の3文字。
つまり、「後がない」。
それが、助けを求めるサイン。
北条司の作品・『シティハンター』で
依頼人が使う符号である。
週刊少年ジャンプの黄金期、
『北斗の拳』や『ドラゴンボール』、
『キャプテン翼』といった大ヒット
マンガと共に、『シティハンター』も
人気を集めていた。
まだ学生だった頃に、18巻全巻揃えて
いたことを懐かしく思い出す。
そんな「xyz」、一定の「世代」を
表す符号として使われているのは
ご承知の通り。
「ジェネレーションX」という言葉の
本が出たことがきっかけで、
その後「ジェネレーションY」が、
続いて「ジェネレーションZ」が
誕生したと言われる。
「ジェネレーションZ」
略して「Gen Z」あるいは「Z世代」。
1990年代後半以降に生まれた、現在
20代前半までの世代を指す。
上限が丁度25~26歳くらい。
このカタマリが、日本ではなりを
潜めていたが、徐々にその存在感を
大きくしている感がある。
1月1日の日経新聞で、日経MJが実施
したZ世代向けの5,000人アンケート
結果が紹介された。
消費のあり方を変えようとしている。
とは大げさに聞こえなくもない。
しかし、その内容を見ていくと、
なるほどと合点がいく。
顕著な特徴として表れているのは、
・消費で社会貢献するのはごく自然
・デジタルネイティブゆえのリアル好き
・自分らしさ、個性を尊重
と言ったところだろうか。
「今どきの若い者は・・・」
という典型的なフレーズを
口にする人は、実際には少ないと
思われる。
しかし、心の中では、今どきの
若者が何を考えているのか、
サッパリ分からない!
そんなホンネを持つ御仁も、
決して少なくないはずだ。
これだけ社会の変化が激しく、
「VUCA」という造語が生まれる
程に「変化が常態」と言えるこの
現代。
そういう環境が当たり前という
状況で育った世代は、変化に対して
しなやかに、柔軟に対応できるよう
適応するのが必然。
ほとんどの日本人が、無意識のうちに
母国語たる日本語を操れるように
なったのと同様に、
「Z世代」も半ば無意識のうちに
上記のような特徴を身に付けるに
至ったに違いない。
「理解できない」
「理解しがたい」
そう感じている人は、是非とも
「理解しよう」
「理解できるはず」
というマインドで、彼らのことを
観察するなり、話を聴くなりして、
理解するチャレンジをすべきだろう。
日本では、25歳以下の人口構成比が
非常に少ないもののの、世界的には
これはあくまでも例外。
今後の消費のカギを担う世代として、
アメリカなどでは既に大きな力を
持っているからこそ、
「Z世代」という言葉がやたらと
メディアに踊るのである。
私も未だ理解のために知識の仕入中。
中田敦彦氏のYouTube大学でも、
分かりやすく解説していた。
「分からないことを分かる」
言い換えると、
「分からないことをメタ認知する」
そんな意識を忘れずに、今後の
消費のカギを握るZ世代の理解を
深めたい。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。