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大規模接種会場での雑感

大手町の合同庁舎を利用して
作られた、自衛隊の
東京大規模接種センター。
日曜日の朝一で、新型コロナ
ウイルスのワクチン接種を
受けに訪れた。

「早く受けるべきだ」
「怪しいから止めるべき」
「副反応が恐い」
色々な声が巷に溢れている。

一般的にはこんなに短期間に
作れるはずのないワクチン。
それゆえ、不安がゼロとは
言えない。
しかし、近い将来、接種証明が
ないと行動の自由が制限される
のではないかという気持ちと、
家族らを安心させるという
責任感とを考慮して、
サッサと受けておこうという
結論に達した。

自衛隊の会場だけに限らない
のだろうが、このような大規模
接種会場の「人さばき」は、
仕事をする上で色々なヒントを
与えてくれるような気がした。

施設内の写真撮影は禁止と
いうことで、残念ながら
写真を見せて分かりやすく解説、
というわけにはいかない。
一つだけ例を挙げると、
色違いのクリアファイルを
4色用意し、その4色に合わせて
進路も色付けされていて、
「あなたは赤だからこちら」
「あなたは青だからあちら」
というように、誰が見ても迷わない
工夫がされていた。

自衛隊と言えば、実質的には
軍隊である。
戦争においては、軍隊の戦闘力が
ついぞ注目されるところだが、
実際に勝敗を決するにあたっては
ロジスティクス=兵站の重要性は
強調しすぎてもし過ぎることは
ない。

自衛隊が、災害救助等でよく
被災地に派遣されるが、
結局のところこのロジスティクス
における有数の能力を持っている
からこそ、現地で大活躍すること
が可能になるのだ。

その自衛隊のロジスティクスに
おける知見が、大規模接種会場の
運営にどこまで生かされている
のかは分からない。
ただ、駅を降りて会場に向かう
道における案内から、最後に
会場を後にするまでの間、
あまりのスムーズさに、
何がしかの知見が活かされて
いるに違いない、そんなことを
思わずにはいられなかった。

戦争における知見が、
様々な形で企業経営に活用されて
いるのは誰もが知る通り。
だからこそ、「戦略」なる言葉が
多くの企業で当たり前のように
使われている。

太平洋戦争における日本軍の
失敗を研究した本をここでも
以前に紹介したことがあるが、
また読み返したいなぁと
思うきっかけとなったのだった。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。