柿のメタファーから何を学ぶか
柿には色々と逸話が多い気がする。
「柿が赤くなると医者が青くなる」
とはよく聞くことわざだ。
それだけ、良く実った柿には、
栄養が詰まっているということ。
主にビタミンCだと思うが、
他にもタンニンやリコピン、βカロテン
といった成分も豊富らしい。
柿の木は折れやすい、というのも
有名だと聞いた。
それは、実が鈴なりに生って、
その重さに耐えきれずに枝が折れて
しまうからである。
ひと月ほど前の写真だが、
こんな感じで実が生ろうものなら、
それは枝が折れるのも仕方ないと
いうもの。
この柿の木が、何か重要なことの
メタファーになってはいないだろうか。
ふとそんな問いを得て、
あれこれと考えてみる。
思うに、欲張って全部独り占めしようと
頑張ると、保持しきれなくなって、
自分がダメージを受けるというのは
よくある話ではなかろうか。
分け与えると、身軽になる。
それが、自身の身体にダメージを蓄積する
ことなく、かつ相手に喜んでもらえると
いうメリットだらけになることは、
とても理解しやすいところ。
すなわち、良いことは独占せずに、
他人に積極的に分け与えることで
みんながハッピーになる。
そんな示唆が得られそうである。
あるいは、自分が保持しきれなくなる
ほど実が成長する前に、もっと先んじて
アピールして、人なり鳥なりに食べて
もらう努力が必要、そんな解釈をする
こともできるかもしれない。
放っておいたら、柿の実もそのうち
腐って下に落ちてしまう。
そうなる前に、然るべき対応ができて
いたならば、大いに感謝された可能性が
高いのだ。
すなわち、将来の需要を予測して、
モノを滞留させたりすることのなきよう
サプライチェーンを最適化すべきこと
へのリマインダーになりそうである。
最後に、この柿の木のように、
まずは飛び抜けてみる。
他がどうだろうと関係なし。
自分が限界突破してどこまで行けるのか、
そこに注意して行動してみる。
そんな強力なリーダーシップを発揮
すると、目立つ。
人から一目置かれる。
そうした存在を目指してみることの
きっかけとしてみるのもアリかも
しれない。
メタファーとして、色々な解釈が
可能なこの柿の木に出会えたことが、
まずラッキーであった。
もう少し歳をとった後、
改めて思考を巡らせてみたときに、
今よりもっと深くて気の利いた言葉を
紡げるようになっていたい。
そんなことを思う。