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何を自店のウリにするか

我が家にしては珍しく、ドライブがてら
家族で沼津の方まで繰り出した。
沼津と言えば、港町。
「びゅうお」という展望台を兼ねた
水門があり、そこから港町を一望
できる。

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これが展望水門「びゅうお」、
そこからの眺めがこちら。

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築地や豊洲に比べたら、こじんまりと
した規模で、そぞろ歩きするには
丁度良い。
大小さまざまなお店がある中で、
どこで何を食べようか、
相談しながら歩くこと自体が楽しい
ものである。

「沼津魚がし鮨」という店が割と
有名で、支店も複数展開している。
その本店ということで、美味しかった
記憶もあり、まずそこを目指してみた。
しかしながら、現在店舗をリニューアル
している真っ最中、残念ながら11月まで
閉店中とのことだった。

この店は、言わばマルチプレイヤー。
あるいはオールラウンダー。
味とコスパに定評のある老舗だ。

この店のような、
「どれを食べても美味しいよ!」
と言わんばかりのマルチプレイヤーは
少なくない。
実際、色々な魚を容易に入手できる
環境にあるので、あれもあります、
これもあります、というやり方も
アリなのだろう。

しかし、資本が小さくて
店構えも小さいところ、
店の場所が他に比べ不利なところ、
そういうところは、やはり
自らの「ウリ」を絞り込んで、
研ぎ澄ましていくべきである。
マルチプレイヤーを気取っていては
埋もれてしまうからだ。

冒頭に掲げた写真は、見ての通り
「真鯛」に絞り込んだお店である。
この店以外にも、「アジのたたき」を
ウリにしているお店や、
「まぐろ」だけにこだわる店など、
魚の種類を絞り込んで差別化を図る
お店がチラホラ目立った。

それ以外には、
「どんぶり」だけを供するお店、
「定食」だけに絞るお店、
「居酒屋」形態でおつまみ的な
品揃えをウリにする店など、
供する料理のカタチで差別化をする
お店もある。

写真には撮っていないが、
オタク好きしそうなスマホゲームの
キャラたちで店舗を飾りまくった
店舗もあり、少々面食らった。

自分の置かれた環境や、
自分の実力、強みを踏まえ、
何を「ウリ」にすればお客様に
選んでもらえるか。
どの店舗も、その店舗なりに懸命に
考え、トライ&エラーを繰り返して
いるのだろう様子が透けて見える。

あぁ、このキャッチコピーは巧い。
うっ、ここは清潔さでNGだな。
おぉ、ここは写真がそそる!
職業柄、ついついそんなことばかり
考えながら、港町をウロウロと歩き
回ったのだった。

最終的に自分たちが選んだ店は、
マルチプレイヤー的な店。
家族4人、バラバラなニーズを
一度に満たすには、「真鯛専門店」
のようなところだと少々難しい。
悪くない選択が出来たようで、
ネタが新鮮、コスパもバッチリ。
満足のひとときを味わった。

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己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。