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「豆腐屋あこ」が今日も行く

3月26日に出演させていただく
「DAF31」

このDAFというイベントに、
観客として初めて参加したのは、
確か「DAF19」のときだった。
つまり、かれこれもう3年以上前
のことである。

その頃に、何度か連続で出演され、
毎回素敵なお話を聞かせてもらった
「豆腐屋あこ」さんこと、
菅谷晃子さん
という方がいる。

彼女は何と、豆腐の引き売り士
都内で、100㎏あるという豆腐を
載せたリヤカーを引き
、ラッパを
「プーー、プー♪」と鳴らしながら
売り歩いているのである。

その菅谷さんのインタビュー記事が、
先月発売の『致知』2月号に載って
おり、1ヶ月ほど遅くなってしまった
のだがようやく読ませてもらった。

DAFで聞かせてもらったことの
あるエピソードも散りばめられ
つつ、新しく聞く話もチラホラ。

特に、ご自身のお父様、お母様と、
若い頃にうまく行かずに衝突した
ままだったのが、遂に打ち解けるに
至ったくだりを読み、思わずもらい
泣きしそうになった。

彼女の母親は、彼女がまだ3歳だった
頃に離婚
を経験しており、父親が
実の父ではなかった
ことを中学生の
頃に知った。

中学時代、彼女はひどいいじめに
遭っており、そんな状況で知った
両親の真実に、「居場所」を失った
かのような衝撃
を受けたようだ。

それでも、
「いつか絶対私らしく生きる!」
という気持ちだけは忘れずに過ごす
うちに、彼女の天職に巡り合った
のである。

そして、引き売りの世界で、自分の
やりがい、「居場所」を見つけ、
ご老人が中心のお客様に対して、
豆腐屋というカテゴリーを超えて、
お困りごと解決業のような接し方を
日々続けてきた。

そんな中、これまでお客様として
親しく付き合ってきた方が亡くなる
という痛恨事を多く経験し、
一念発起して「看取り士」の資格まで
取得
しているのは、彼女がお客様の
役に立ちたい、貢献したいと、心の
底から思って取り組んでいることの
だろう。

そんな活動を、講演で多くの方々に
伝えることも多い菅谷さん。
社会福祉協議会から依頼された講演で、
ご両親を最前列にお呼びして、

育ててくれてありがとう。
命をくれてありがとう。

そんな思いを、素直に伝えたそうだ。
お客様の死に遭遇することで、
自分の命に感謝ができるようになり、
そこから両親への感謝の気持ちが
湧いてきた
のだという。

スティーブ・ジョブズの
「Connecting dots」よろしく、
無駄なことは何もなかったのだ。

辛いこと、悲しいこと、
生きていれば色々なことが起こる。

しかし、前を向き、今やるべきことに
精を出す。

エゴではなく、他者への貢献を志す。

そうすれば、一見無駄と思えたことが
つながり、素晴らしい未来へと向かって
いく。

そんな気持ちにさせてもらえる、
素敵な記事であった。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。