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PDCA、DCAP、OODA

こうして並べてみると、
なんだか呪文のようだ。
仕事の基本のうちの一つとして、
良く取り上げられることの多い
PDCA。
言わずと知れた、
Plan(=計画)
Do(=実行)
Check(=確認)
Action(=改善)

の頭文字をとったものである。

PDCAはもう古い、
いきなりPlan(=計画)から入るのは
このVUCAの時代に逆行している!
なんてことを言われる向きも多く、
私自身もPDCAではなくDCAPでいく
べきだ、と思っている。
以前に、こちらのエントリーで
DCAPのことを書いた。

結局は使い方次第、アレンジ次第
なので、PDCAでもDCAPでもいい
のだが、昨日セミナーでDCAPを
説明した後に、「OODAループとは
どう違うのか?」という質問を
いただいた。
そう、PDCAに対抗して取り上げ
られるものとして「OODAループ」
なるものがあり、最近たまに耳に
することがある。

以前にさらっと読んだ記憶がある
ものの、PDCAとの違いは?と
問われると確かにパッと切り返す
ことが難しい。
記憶力の衰えを残念に思いつつ、
改めて調べてみた。

PDCAとOODAとは、本質的な違いと
して、その使用される目的がそもそも
異なるようだ。

PDCAはどんな場面でも使われている
イメージがあるものの、本来は工場など
で生産性を高める目的で用いられた概念

であるとのこと。
なので、ある程度見通しの良い状況下で、
いかにスピードを上げたり、
品質を上げたり、コストを下げたり、
そういったことを通じて生産性を高めて
いく、いわゆる業務改善に適している。


これに対して、OODAというのは、
アメリカの戦闘機操縦士であった
ジョン・ボイド氏が、迅速な意思決定を
行うために考案したフレームワークで
ある。
何の頭文字かといえば、
Observe(=観察)
Orient(=仮説構築)
Decide(=意思決定)
Act(=実行)

というもの。

戦場では、文字通り「一寸先は闇」、
一秒後に何が起きるか分からない
不確実な状況の中で、迅速で的確な
意思決定
が求められる。
これは、現代の企業経営に関しても
同様に当てはまること。

「迅速かつ的確な意思決定」を行う
には、まず現状を冷静に観察して、
手持ちの情報に即して仮説を立て、
速やかに意思決定し、
実行へと舵を切る。
そしてその実行が何をもたらすかを
速やかに観察し、・・・以下延々と
ループを繰り返す。
このループを高速で繰り返していく
ことで、不確実性の高い世の中で
したたかに生き残っていくことが
できる
のだ。

DCAPを速やかに回すべし。
そのように言い続けてきたが、
OODAの「Observe(=観察)」と
いうステップが、「観察の人」で
あったドラッカーを思い出させる。
今後は「OODA教」に鞍替え
しようか、正直迷い始めている。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。