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「行動経済学」は「マーケティングの別称」?!

日頃よりお世話になっている、
「大人の小杉ゼミ」。

「学びのサードプレイス」という
キャッチコピーの通り、
家でも会社でもない「第三の場所」。
とても居心地が良く、なおかつ
幅広く質の高い学びが得られる。

小杉先生が顧問を務めている、
「Attuned」という人事サービスの
プラットフォームがある。

従業員のモチベーションを可視化する
ツールを構築、提供して、組織全体の
生産性を向上するサービスを展開して
いる。

このAttunedを展開するEQIQ株式会社
の主催で、東京大学で教鞭をとる
阿部誠教授によるセミナーが行われた。
テーマが、

「あなたを変える行動科学・職場の生産性を上げる心理学+経済学の考え方」

というもの。

セミナーの中では、
・行動経済学の基本的な考え方
・「ナッジ」という概念
・内発的動機付けについて
について、分かりやすい説明をして
くださった。

冒頭の、行動経済学についての
解説の中で、阿部教授が紹介してくれた
エピソードが、いきなり私の関心の
ど真ん中にヒットした。
「マーケティングの神様」こと
フィリップ・コトラー教授が、
「実は行動経済学はマーケティングの
別称」だと指摘
していたというのだ。

マーケティングで最も大切な
ことのうちの一つは、
お客様にいかに喜んでもらえるか。
そのために、どのような仕組みを
作るかである。

お客様とは、どのような存在か?
どんな刺激を与えると、
どんな行動をとるのか。
それを理解することが、
マーケティング施策を有効なものに
していく上で極めて重要である。

従来の経済学では、ヒトを
「ホモエコノミカス」として
捉えている。
すなわち、合理的で、自制が効いて、
基本的に自己の利益のみを追求する、
そんな「絵空事」のような想定
なのだ。

現実的には、ヒトは常に不合理
決定をしまくるし、自制が効かずに
失敗しまくる
し、自己利益追求を
超えて利他的な行動をすることも
多々ある。

マーケティングの実務では、
消費者がどのような行動に出るかの
知見を多く貯め、実際の施策に活用
してきた。

「ホモエコノミカス」を前提に
活動していたら、あっという間に
経営が行き詰ってしまう。
ゆえに、ブランディングにせよ、
プロモーションにせよ、ヒトの
行動特性を踏まえたアプローチを
展開してきたのだ。

行動経済学というと、
ノーベル経済学賞を取った
ダニエル・カーネマンの名著が
ベストセラーになった際に、
こちらを読んだ記憶がよみがえる。

長らく読み返すことなく、
書棚に眠ったままなので、
たまには引っ張り出して
時折復習した方が良さそうだ。

今日取り上げられていた「ナッジ」に
ついては、今後要注目の概念なので、
日を改めて考察しておきたい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。