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さだまさしさんの「あいうえお理論」
「『関白宣言』の歌詞が、
イヤでイヤでたまらない。」
妻からそんな趣旨の話を聞かされた
ことがあり、それからというもの、
さだまさしさんのことは、
何となく敬遠する気持ちが
心の中に張り付いています。
なので、今月の頭に送られてきた
月刊『致知』の巻頭対談記事に
さだまさしさんの名前を見たときも、
特に心躍ることもなく、
興味を強く感じることもありません
でした。
ですが、いざ読んでみると、
私自身さださんのことを
全く分かっていなかったということ、
そしてとても魅力的な人であることが
よく分かった次第です。
更には、『関白宣言』の歌詞について
やや誤解していたなということが
分かったのも、思わぬ収穫でした。
『関白宣言』なんか女性蔑視と言われた時は、本当に膝が折れました。「文脈をちゃんと読めよ。これのどこが女性蔑視なんだ」と。
「俺より先に寝てはいけない」
「めしは上手く作れ」
「いつもきれいでいろ」
といった歌詞だけを見れば、
なんて傲慢な男なのだろうか?
という印象を受けるのは致し方ない
ところ。
ただ、さださんが「文脈をちゃんと読めよ」
とおっしゃっている通り、後半までちゃんと
読み進めば、とてもピュアに、一途に、
相手のことを愛していることの裏返しなのだ
ということが分かります。
この『関白宣言』の歌詞に触れる度に
思い出してしまうのが、
今野敏さんの大ヒット作である
『隠蔽捜査』シリーズの主人公、
竜崎伸也ですね。
竜崎の性格がとにかく「愚直」で、
徹底して合理的、理屈のカタマリと
表現しても良いかもしれません。
彼の、妻との関係性が、まるで
『関白宣言』なのですよね。
話がだいぶ逸れたので、
さださんの話に戻ります。
『致知』の今回の記事で
最も興味を惹かれたのが、
「あいうえお理論」でした。
さださんが20代の頃に思い付いた
理論だそうで、「あいうえお」の母音に
「ん」をつけると、五つの大きな人生の
要素になる、というものです。
「あ」+「ん」=「案」
「い」+「ん」=「因」
「う」+「ん」=「運」
「え」+「ん」=「縁」
「お」+「ん」=「恩」
案=アイデアを
因=きっかけにして
運=救い上げ
縁=広げていって
恩=感謝で返す
五七五でエッセンスを表現して
みましたが、いかがでしょうか?
自らのリーダーシップで
人生を切り開きつつ(案+因)、
やるだけやったらあとは天に
お任せし(運+縁)、
結論はどうあれ感謝で締めくくる
(恩)というように読めるのが、
この理論の素晴らしいところ。
この「あいうえお理論」を
発見したさださんの慧眼には
ただただ驚くばかりですね。
覚えやすく、中身も秀逸なので、
これから是非参考にし続けるように
したいと思った次第です。
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