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森林は「菌類がつくる巨大な脳」!?

読書勉強会で読み進めていた
『サピエンス全史』を読了した話を
先日こちらに書きました。

その「最終回」の時に、
参加者のお一人から、関連する話題と
して投げかけがあった内容について
少し書かせてください。

それが、タイトルにある
「菌類がつくる巨大な脳」としての
森林
の話です。

実は、森林の中で、森の木々がお互いに
「意思疎通」らしきことをしている

いう研究結果が発表されているのですね。

米・タイム誌が、今年の
「世界で最も影響力がある100人」に選んだ
森林生態学者スザンヌ・シマード氏
その研究者でして、今年の5月に来日して
講演も行われました。

その来日の際に行われたインタビューを、
ダイヤモンド社が記事にしてくれているのが
こちらです。

森の木々が、「菌根菌ネットワーク」を
通じてお互いに「会話」をしている

いう研究結果は、私たちの「森林観」
見事に壊してくれますよね。

彼女の本『マザーツリー』を読むのが
もちろんベストでしょうが、
記事に埋め込まれているYouTubeの
TEDにおける講演を聴くのが、
彼女のストーリーを知る上では
最も手っ取り早いでしょう。
こちらに抜き出したので、是非とも
ご覧いただきたいと思います。

読書会の中では、この話を聞いて
『アバター』を思い出した!
という方もいらっしゃいました。

映画の中に出てくる「ホームツリー」
いうシンボリックな木は、
スザンヌさんが言う「マザーツリー」
いう木の存在を思い起こさせますね。


さて、我々ホモ・サピエンスは、
自らを地球上で最も賢い存在で
あると認識
していますが、
それは本当でしょうか?

森林には実際に「マザーツリー」の
驚くべきネットワーク
があるように、
目に見えない、耳で聞こえない、
我々の五感で認識しきれていないだけで、
実は高度な文明が他の生物によって
営まれている可能性
がないと、
本当に言い切れるのでしょうか?

我々は、地球を支配したように見えて、
実はいつ急速に滅びの道を歩まないとも
限りません

そのトリガーを引くのが「AI」なのか、
それとも「核戦争」なのか、
あるいは「隕石落下」などの宇宙規模
での異変
なのか、まだ誰にも分からない
ところだと思います。

ただ、いずれにしても、地球自体は
ホモ・サピエンスよりも長く生き延びる

ことは間違いないところでしょう。

今のような豊かな海、そして陸地を
覆う緑の森林、こういった環境も、
危機に瀕していると言われながらも
実際は強靭な回復力でもって人より
長く生き続ける
のではないでしょうか。

驕れるものは久しからず。
森林の驚くべきネットワークのような
まだ知られていない知的営みが
他にも存在するかもしれないという
畏れを抱き、謙虚に生きていくことが
求められている
気がしてなりません。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。