バブソン大学の起業家三原則
起業家教育における全米No.1の
評価を30年連続で取り続けている
バブソン大学。
そこで、アントレプレナーシップを
教えている日本人准教授がいる。
山川恭弘氏は、クレアモント大学院大学の
MBA、通称「ドラッカースクール」出身。
大学で教える傍ら、自らも起業している
経営者でもある。
東京の虎ノ門にある「Venture Cafe Tokyo」
共同創業者であり、代表理事だ。
実は、彼とは高校1年生の時のクラスメイト
である。
卒業後に顔を合わせた機会は残念ながら
ないものの、Facebookはやっていない彼と
LinkedInで幸運にもつながり、
時折近況を目にするようになった。
そんな彼の近況の投稿から、BSテレ東の
インタビュー番組に出演したということを
知り、早速アーカイブで拝見。
以前に、彼が起業家本を出したときに、
こちらのnoteで紹介させてもらった。
インタビュー内容は、この本に書かれて
いることのエッセンスだと言っても
良いだろう。
成功する起業家に共通する原則を
研究して理論化した、サラスバシーの
「エフェクチュエーション」という
概念がある。
この「エフェクチュエーション」は
五つの原則から成り立つ。
バブソン大学には、それよりもずっと
短い「三原則」がある。
その「三原則」を、インタビューの中で
彼が極めて平易に、単純化して紹介して
いたので、ここで紹介しよう。
たったこれだけである。
字面だけ追うと、何ともあっさりとした
内容であることに驚くほど。
エフェクチュエーションの五原則と
比較してみると、かなり共通した内容
であることが分かる。
①と⑤が「やってみる」に相当する。
②と④が「失敗から学べ」だろう。
そして③は「人を巻き込め」そのもの。
インタビューの冒頭で、この三原則の
前にとても大切なことがある、
そう語り始めたのが非常に印象的だった。
それは、「Desire(欲望)」である。
これがない限り、起業もへったくれも
ない。
何ごとかを成し遂げたい、
世に名を残したい、
社会に貢献したい、
そういった、自身が持つ強い欲望、
これがまず大切だと言い切ったのだ。
彼の、穏やかな中にも芯のある、
クールなようでいて熱い語り口に、
すっかり聴き入ってしまった。
それにしても、当時から童顔だったが、
若々しい顔つきは未だに変わらず。
私と同じ50歳だとはとても信じられない
程に肌艶が良い。
充実した起業家人生を送っていることが
そのイキイキとした顔からも伝わって来た。
内面が充実していると、それは顔から、
いや全身から、オーラのように放たれる
というのはあながち嘘ではない。
彼のオーラに大いに触発されたところで、
自分も早速次の行動へと移りたい。