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肩の力を抜いて成功する

食に関する記事の連投になるが、
今日はうどんの話。
一昨日に中目黒でジビエを食した後に、
「禁断」の〆を食べてしまった。
だって、そこに「おにやんま」が
あったから・・・

「おにやんま」のことをハッキリと
認識したのは、恥ずかしながら
実は最近。
五反田に美味いうどん屋があるらしい
とは聞いていたが、「おにやんま」と
結びついてはいなかった。
渋谷パルコが最近リニューアルした
際に、この「おにやんま」が入った
ということで少々話題に上がっていた
のを見て、一度是非行ってみたいと
思っていたのである。

中目黒駅の改札から僅か30秒程度の
立地に、まさかの「おにやんま」の
支店があるとはついぞ知らず、
あると知ってしまったからには
是非行ってみたいと相成って、
一緒に飲んでいた元同僚を無理矢理
巻き込んで突入。

天ぷらうどん並盛、500円也。
うどんは少なめ、上にエビ天、とり天、
もう一つはちくわだったかな、
サクサクの天ぷら3つが載っていた。

確かに美味い。
そして、何より安い。
最近、丸亀製麺とはなまるうどんが
全国どこに行っても店舗展開していて、
お値段もリーズナブルなせいか結構
流行っている。
彼ら全国展開しているうどん業界の
リーダーに比べても安さで負けて
おらず、味に関しては間違いなく
数段上を行っている。
これは人気が出て当然だ。

どんな経緯で店を出し、どんな哲学で
経営をしているのだろうかと
気になったのでググってみたら、
社長の大下さんという方は
インタビューがあまりお好きで
ないとのこと。
そんな大下さんへのインタビューが
成功した!ということで記事にされて
いる3年ほど前の日付の記事を発見、
興味津々で読み込んだ。

そこから分かったことを、簡単に
まとめてみると、以下のような感じ
である。

●香川出身で、大学入学時に上京。
「うどんロス」になる。
●地元で食べていた大好きなうどんが、
間違いなく東京でも受けると思い、
兄弟で意見が合ったので、御徒町で
店を始める。
●最初の5年は夜にお酒も出す
「二毛作」の業態だったが、
うどん一本に絞ると決めて、
五反田に「おにやんま」を開業。
●数字の話は苦手。
気楽に、気負わず、自分たちが
美味しいと思うものを出し続けたい。
●自分たちの手の届く範囲で
オペレーションをすることで、
クオリティを担保する。
FC展開や海外展開は、それが
出来ないので、沢山引き合いを
もらうが、今のところ考えていない。

見る人が見ると、
「勿体ない!」
と感じるかもしれない。
まだまだ儲かる
「金の卵」
のように見えるかもしれない。

そんな風に感じるのだが、
ガツガツやり始めてしまうと、
きっとそれはそれで様々な問題が
噴出するのではないかという気もする。

肩の力を抜いて、自分たちの手の届く
範囲、目の行き届く範囲で、
自分たちが納得のいくクオリティの
うどんを供し続ける。
そんなスタンスだからこそ、
今の「おにやんま」の人気が
継続できてるという可能性も
十分あるように思えるのだ。

遠大な目標を掲げて、精一杯
ストレッチ(背伸び)しながら
日々がむしゃらに働いて、
成功を収める人生は勿論尊い。
しかし、大下さんのように、
もう少し肩の力を抜いた人生も
また味わいがある。
(大下さんも決して楽そうには
見えないし、楽しているとは
思わないが、、、)

重要なのは、どちらの人生を志向して
も、「成功」できるということ。
なぜかって、「成功」は、
他人に評価されるものではなく、
自分が評価すべきものだと思うから。
そんなことを、大下さんの
インタビューを読みながら
考えた次第。

おにやんま、大変おいしゅう
ございました、ご馳走様。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。