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ツッカベッカライカヤヌマの絶品クッキーを入手
以前から、家人よりこんな熱い要望を
受けていました。
「ツッカベッカライカヤヌマのクッキーを食べたい!」
発音するのも、憶えるのも難しい名前。
最初に聞いたときは、特に大きな関心も
なかったため、全く名前を憶えることが
できなかったというのが正直なところ。
何度か催促されるうちに、ようやく名前を
憶えるようになり、そこまで言うのならと
購入を決意しました。
ただ、手作りのため、作れる数量が限られて
いるらしく、電話で予約(5缶まで)をして
訪店するか、イチかバチかで直接訪店すると
いう二つの選択肢から選ばねばなりません。
いずれの場合も、長い行列に耐えることが
必須であり、とにかく購入までのハードルが
高いのです。
最初に電話予約をトライしたときに、
何度電話してもつながらなかったので、
仕方なくイチかバチかの賭けに出ました。
お店の所在地は、港区赤坂。
霞が関から少し永田町寄りの特許庁そば。
最寄り駅は東京メトロ銀座線、南北線の
溜池山王駅です。
開店時間の11時に合わせて、
10時50分位を目指して訪店したところ、
既に15人位並んでいました。
とりあえず最後尾に並んでみたところ、
店内から出て来て列の整理をしていた
店員のお姉さんが、
「本日、当日分のクッキーは残念ながらご用意できませんでした。
予約分のみの販売となります。」
というようなことを宣うのです。
軽いショックを受けつつ、このまま並んだ
ところでクッキーを購入できないことが
明らかになったので、あきらめて帰宅の途に
つきました。
それから1年。
再びトライしようという話が家人との間で
持ち上がり、彼女が電話で予約できたなら
私が取りに行くという約束が成立。
どうせ電話がつながらないんじゃないか、
と内心では思いつつ、でもせっかくだから
まぐれでつながってくれないかなぁ・・・
そんな淡い期待を寄せていました。
すると、彼女の執念が勝ったのでしょうか、
奇跡的に予約の電話がつながり、
5缶購入のために12月7日(土)の朝に
赤坂に赴くことになったのです。
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オーストリア国旗がたなびき、紋章とロゴが格調高く光ります
今回は、10時55分位に到着したでしょうか。
既に30人近く行列していて、その人気ぶりに
改めて驚きを隠せませんでした。
11時直前に入口が開き、いよいよ開店です。
5、6組程度入れば満員御礼の店内に、
最初のお客様たちが吸い込まれていきます。
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予約引き取りが多いからかもしれませんが、
並んでいる人数に比して、意外と列の進みは
速かったように思います。
20分ほど待った後に、無事入店できました。
店内の写真は、都合により撮っていないため、
お店のトップページを見てイメージをして
ください。
予約しておいた
「テーベッカライ(クッキー)」に加え、
「ザッハトルテ」と「リンツァートルテ」
というケーキもついで買いしてみました。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164987496/picture_pc_4ffd7c4376ad87e223abb63dec8eb04d.jpg?width=1200)
缶の中に入っているお品書きと共に
「テーベッカライ(クッキー)」A缶には、
3種類のクッキーが入っています。
アーモンドパウダーをふんだんに使ったバニラ
ウィーンの工房で作られたオリジナルチョコのチョコレート
ラズベリージャムをはさんだシナモン
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164987934/picture_pc_30741d02712ecc91dc705e92a4480f47.jpg?width=1200)
この量で4,000円+税ですから、
1枚当たり100円といったところ。
入手までにかかった手間ヒマまで考えると、
決して安くはありませんよね。
しかし、ひと口食べてみれば、
あー、人気があるのは確かに分かる、
そう得心せざるを得ない、
これまでに口にしたことのない類の
味わいでした。
甘ったるさが全くありません。
大人のための上質な味わいです。
特にチョコレートのクッキーが絶妙。
ゴディバのチョコレートクッキーも
歯が立たないレベルだと思います。
(比較相手として適当か分かりませんが💦)
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奥がリンツァートルテ(500円+税)
ケーキの方も美味しくいただきました。
オーストリアは何と言っても
ザッハトルテが有名ということで、
こんな紙片が付いていましたよ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164987935/picture_pc_15e404de36f254dedb018575d1ebc2fd.jpg?width=1200)
このお菓子を巡って裁判があったというエピソードが!
別売の生クリーム(200円+税)を
一緒に買わなかったのが一生の不覚。
この組み合わせが最高らしいのですが、
そこまで考えが及ばず、次回にお預け。
さて、ご主人の栢沼稔さんは、
本場ウィーンのデメルで修行をされ、
オーストリアの国家公認資格を取った上で
独立、このお店をオープンしました。
早くも2009年には「現代の名工」として
認められていたマイスターの中のマイスター、
職人の中の職人でいらっしゃいます。
恐らくは、愚直に「手作り」の製法を
守っているがため、量産化が難しく、
需要があっても応えきることが難しい。
そのため、行列も不可避になっているに
違いありません。
ある意味、「商売っ気」が薄いという
ことなのですよね。
やりようによっては、
もっと効率的に事業を展開して、
規模もずっと大きくできそうですが、
あえてその道は選ばなかったのだろうと
思われます。
だからこそ、「本物」を求める人が
ずっと愛し続けてくれて、今も行列の
絶えない名店として君臨し続けている
のだと理解しました。
購入するにはかなり気合が必要ですが、
是非とも予約の上で再度赤坂に訪店し、
名工の味を改めて堪能したいと思います。
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