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稲盛さんの「成功方程式」にある言葉をあえて置き換える

最近、お世話になっている読書勉強会で、
稲盛さんの考え方をインストールする
機会に恵まれている。
『心と生き方』を終えた後は、
『稲盛和夫の実学』を読み進めているが、
彼の首尾一貫した哲学、思考に触れると
背筋が伸びる。

『心と生き方』の方に、冒頭から登場して
その後何度も出て来るキーワードが、
「成功方程式」とも言われるこちらである。

人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

こんなにシンプルな方程式だが、
そこには人生や仕事に大きな示唆を
与えるエッセンスが詰まっている。

「考え方」というのは、
ものごとをポジティブに捉えるか、
それともネガティブに捉えるか、

ということ。
何でも素直に、ポジティブに捉える
積極思考の方が、人生も仕事も上手く
いくということである。

「熱意」というのは、
ものごとにどれだけ本気で取り組むか
ということ。
「能力」というのは、
ものごとを成し遂げる力のこと。

「熱意」と「能力」は、100点満点で
零点から百点まであるが、
「考え方」だけはマイナスにもなれば
プラスにもなる。
そして、これら3つが掛け算になっている
というのが最大のミソ
なのだ。

どれか一つでも零点があれば、
人生・仕事の結果もまた零点となる。
更に、「考え方」がネガティブだと、
積がマイナスになる
わけで、その場合は
人生・仕事の結果が180度変わってしまう
ことになるのだ。

この方程式は、これ以上ないほどに
シンプルなので、そのまま覚えることは
難しくないかもしれない。
なのだが、一橋大学の名和高司教授は、
あえてこれを「3つのP」に置き換えて
いるという。

《三つのP》 パーパス(志) × パッション × ポテンシャル

致知2022年7月号 55頁

「考え方」が「パーパス(志)」にあたる。
「熱意」はそのまま「パッション」に、
「能力」は「ポテンシャル」に読み替えると
いうことだろう。

致知の記事には、なぜわざわざ読み替えて
いるかということにまで触れていなかった
ので、その真意は分からない。

ただ、こういう大切な言葉、
感銘を受けたキーワードに出会った際、
わざわざ自分の言葉に読み替える、
その行動が非常に大切
なのではないかと
考えるに至った。

「人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力」

このままでは、あくまでも
「稲盛和夫の言葉」である。
これを、前後の文脈なども読み込み、
あるいは自分の経験と照らし合わせ
ながら、あえて言い換える。

そうして初めて、稲盛さんの言葉から
自分自身が納得した言葉に変わり、
「自家薬籠中の物」へと近付く。

名和さんがそんなことを考えていたか
知る由もないが、勝手にそのような
示唆を受け取った次第である。

自分だったらどう言い換えることが
可能か、取り組む価値は大きい。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。