必達事項は人に言え
「コミットする」という言葉は、
ここ10年、20年で使われるように
なった言葉だろう。
ライザップの「結果にコミットする」
というキャッチコピーが、
普及に大きく貢献したと思われる。
2015年の『ユーキャン新語・流行語
大賞』にノミネートされたので、
もう8年ほど前だ。
その前からちょこちょこ使われるように
なってはいたが、ライザップの破壊力は
非常に大きかったと言えそうだ。
英語の「commit」は、
日本語で使われる「コミットする」の
ニュアンスとは異なる。
そんな細かな違いを、易しく紐解いて
教えてくれたのがこちらのサイトで、
非常に参考になった。
簡単にその趣旨をまとめると、
「commit」は、どちらかというと「罪を犯す」の意味で使われることが多い。
あるいは、「確約させる」という意味なので、受動態で使えば「コミットする」に近い意味となる。
今の「コミットする」のニュアンスは、「commitment」=「誓約」から来ている可能性が高い。
ということである。
何でも省略する傾向のある
昨今の日本語事情の下、
「コミットメント」だと長過ぎるから、
「コミット」が和製英語として
定着してしまったのだろう。
この「コミット」、結果を確実に出す、
やり遂げる、そんなニュアンスである。
つまりは「必達」ということ。
もし達成できなかったら、
切腹とは言わないが、
責任を取って何らかの重大なお咎め、
不利益を受けるのを覚悟で
臨まなければならない。
そんなとき、私自身もよくやるのが、
人に宣言してしまうことである。
FacebookなどのSNSで宣言するもよし、
友達との内輪な会話の中で宣言するもよし。
とにかく、自分自身にのみ
「コミット」すると言っても、
人間はとかく弱い生き物なので、
「まぁいっか」と甘くなりがち。
これが、たとえ誰か一人であっても、
他人に宣言した瞬間から
「衆人環視」のプレッシャーが
働き始める。
晴れて達成したときに、
「あの時コミットした○○を達成!」
と堂々と周囲に誇れるシーンを夢見て、
自分自身のエンジンが勢いを止めずに
動き続けるようになるのだ。
昨晩、気の置けない友人たちと会食を
したのだが、その際に実は二つほど
コミットした。
ここでも何度も取り上げている、
『影響力の武器』。
その中に出て来る
「コミットメントと一貫性」の力、
そして先に挙げた「衆人環視」の力、
これらをフルに稼働させれば、
達成出来ないはずがない。
ここから猛然とギアを上げて、
突っ走って行こうと思う。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。