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小さなプライドを捨てる

先月の『致知』に、豆腐屋あこさんの
インタビュー記事
が出ていたのを
見つけて、こちらで記事にしたばかり
だが、もう一つ大切な記事を発見。
立川談慶師匠が随想を寄せていたのだ。

師匠の著書を読んだ折に、こちらで
記事を書かせてもらったことがある。

著書が何と20冊以上!
談志師匠の教えを後世に残すことを
ご自身の「恩返し」、言い換えれば
「ミッション」と捉えて、精力的に
活動されている。

『致知』の随想は、私が上記の記事で
紹介した『天才論 立川談志の凄み』
内容をギュッと凝縮したような内容。

今回の記事を読んで一番響いたのは、
タイトルに付けた「小さなプライドを
捨てる」ことの大切さ。

他のお弟子さんたちに比べ、
二つ目昇進(=一人前)にとても
長い時間がかかり、苦悩の日々を送って
いた談慶師匠。

自分の後から入ってきたお弟子さんが
先に昇進していくことで、その苦悩は
より一層深くなっていた様子。

そんな弟弟子の中に、元塾講師
「アドバイス上手」な方がいた。
いつも傍で支えてくれた奥様からの
プッシュで、プライドを捨ててその
弟弟子さんにアドバイスを請うた
ところから、道が開けた
というのだ。

自分の成長を妨げていたのが、
そんな「くだらないプライド」、
「小さなプライド」
だったと
反省される談慶師匠。

「自分の立場を守る言い訳」
「成長のブレーキ」

に過ぎないそのプライドを、
思い切って捨てることができるか
どうかを試されていた。

そこに気付いて限界突破、
9年半の前座修行に無事別れを
告げることができた
のである。

この「小さなプライド」を捨てる
ことの難しさというのは、
自分にも身に覚えが大いにある
ところ。

今でこそ、「質問するのは恥」
などという考えは捨て去り、
「どんどん聞かなきゃ損!」という
マインドセットをインストールして
いると言い切れる。

しかしながら、こうした考えは、
意識的に取捨選択しない限り、
「小さなプライド」にあっさり
打ち負かされる
のである。

何歳になっても、「小さなプライド」に
凝り固まることなく、自らを成長させて
いきたいものだ。

談志師匠と言えば、1ヶ月前に出演した
「Z-1グランプリ」で、ぜんじろうさんから
談志師匠との胸アツなエピソードを聞いた
ばかりであった。

談志師匠の弟子との向き合い方には、
人生を生き抜く「本質的な知恵」
含まれている。

談慶師匠やぜんじろうさんといった
素晴らしいお弟子さんたちを世に
送り出した事実を前に、
改めてそんな感慨を抱いた。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。