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『現代の経営』の位置づけ

先日、ドラッカー学会年次大会
出席した際に、学会の共同代表を
務めていらっしゃる井坂康志さんが、
「ドラッカーマラソン」と称して、
毎日必ずドラッカーの言葉に触れる
ことを継続
されていると伺いました。

私自身、本当のマラソン=ランニングは
毎週継続しているほか、毎日継続の
日課として色々なことにチャレンジ

しています。

このnoteは毎日書き続けて1600日超、
俳句を一日一句詠み続けて500日、
腕立て伏せとスクワットは何年続けて
いるか覚えておらず、それ以外にも
様々なルーティンを継続しているの
ですね。

この際、一つや二つ増やしても大差ない
ので、私も「ドラッカーマラソン」
新たなルーティンに組み込むことを
決めました。

というわけで、たとえ1頁でも、あるいは
1段落でも、毎日コツコツ続ける
ことが
大切だという気持ちで、ドラッカーの
言葉に日々触れていきます。

まず手始めに、本棚の手に取りやすい
ところにあった『現代の経営㊤』
手に取ってみました。

この本が最初に出版されたのは、
なんと1954年(昭和29年)
このドラッカー名著集として、
上田惇生先生が訳を見直した上で
改めて出版されたのが2006年
Amazonを覗いてみたら、私は2007年に
この本を買っていたようで、我が家の
本棚にかれこれ17年も鎮座している
ことが分かりました。

(17年も経った割には、書籍にほとんど
傷みもなく、何回目を通すことができた
のか心もとない状況であることは、ここ
だけの話です・・)

ドラッカーは、「経営学の父」と言われます。
実際、経営学を初めて体系的に論じたのは
ドラッカー本人にほかならないでしょう。

その辺の事情が、本書のまえがき部分で
ドラッカー本人の口から赤裸々に語られて
いました。

GMなどの企業に請われて、
マネジメントに関するコンサルティングを
実施してきたものの、
いざそれらに関する研究、理念、知識に
関する文献を探しても、ほとんど何も
見つけることができなかった
という
ことなのです。

そこで、自らが腰を据えて、体系的な
一冊の本にまとめようと決心
した、
その成果こそが『現代の経営』
他ならないのですね。

そして、その後に続く
『創造する経営者』(1964年)
『経営者の条件』(1966年)
『マネジメント』(1973年)

といった一連の名著たちは、
『現代の経営』が入門書として書かれた
のに対して、「総括的な決定版」を意図
して書かれたものなのです。

私がこれを買った2007年は、
まだ30代半ば。
マーケティングの仕事で実力を付けようと
努力を継続しつつも、その先を見据えて、
経営者としての力を少しずつ付けなければ、
そんな意識が徐々に芽生えてきた頃
だった
ように思います。

ドラッカーの入門書としては、
「もしドラ」「もしイノ」といった
マンガ版もある書籍が最適かもしれません
が、硬派な方はまずはこの『現代の経営』
から手を付けると良いかもしれません。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。