お客様に営業時間を合わせる

写真にみえるのぼりに
「朝6時30分より営業」
とあるのが見えますよね。

コンビニだったら、朝6時30分に
開いているのは当たり前でしょう。
しかし、それ以外の店舗で、
そんな朝早くからやっている
ところは極めて限られています。

さて、そんなに朝早くから
営業しているのは、
どんなお店でしょうか？

はい、正解は「コーナンPRO」でした。

ホームセンターの最大手の一角、
大阪発の「コーナン」は、
1978年に設立されているので、
あと4年で50周年。

2000年の時点で既に「PRO」業態を
始めていたようですが、関東で
見かけるようになったのは比較的
最近だという印象を持っていました。

通常の「コーナン」は、一般消費者の
家庭用品やDIYニーズに応える店舗と
して成長して来た一方で、
「コーナンPRO」は、建築・土木・
電気工事・設備業に携わるプロの
お客様対象の本格的ストアという
位置付けになります。

一般消費者であれば、
朝の9時から、あるいは10時からの
営業開始で何ら問題ないでしょう。

プロのお客様も、ホームセンターで
買物をするとしたら、朝の9時なり
10時にオープンするまで待つ必要が
あるというのが、「常識」として
認識されていたはずです。

しかし、建築・土木・電気工事・設備
業に携わるプロのお客様にとって、
現場に行く前に必要な資材を調達する
ニーズというのは、昔から根強く存在
したのでしょう。

ワークマンが、その点にこだわって、
朝7時から営業すること、そしてその
7時までに納品トラックが着ける場所
にのみ出店をするポリシーで、プロの
お客様から信頼を勝ち取っていると
いう話は、割と有名かもしれません。

コーナンPROも、同様の狙いで以て
早朝から営業を開始しているのだと
思われます。

のぼりや店舗の壁面広告で大きく
表示し、早くから営業している
ことをアピールすることに余念が
ありません。

自分たちのお客様が、
いつ、どんなときに
商品を入手したいのか、
しなければならないのか。

それを踏まえ、営業時間を変えた
方が良いと判断し、実際に変更を
したことで、ワークマンにしても
コーナンPROにしても、お客様の
ニーズをきっちり押さえることが
できたと言えるでしょう。

お客様に合わせるのが当たり前、
そういう感覚を社員みんなが共有
できる会社・組織になることで、
お客様からの信頼を獲得していく
ことが重要ですね。