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「ちょっといいですか?」

日曜日恒例の読書勉強会で、
『プロフェッショナルの条件』
タイムマネジメント関連の章を
読み進めている。

多種多様なバックグラウンドの、
かつポジティブマインドで
他者への貢献を常に考えている
素敵な参加者ばかりの場なので、
毎回のフリーディスカッションが
刺激的で興味が尽きない。

そんなディスカッションの中で、
最近の若い人が
「ちょっといいですか?」
という言葉の代わりに、
「一瞬いいですか?」
をよく使うらしいとの話題が
出て来た。

「ちょっと」と言われると、
せいぜい想像するのは2~3分。
長くても5分、あるいは10分。
しかし、実際には30分や1時間、
下手すると2時間、3時間平気で
奪いに来る輩がいる
よね!
などという話で、ひとしきり
盛り上がった。

そこに加えて、最近は
「ちょっと」の代わりに
「一瞬」という言葉を使う若い人が
多い
、という話を聞いたのだ。

サッと頭によぎったのは、
「一瞬」の方が「ちょっと」に
比べてより短いイメージがあるために、
相手により負荷を感じさせないための
言い回しの工夫
ではないかということ。

それにしても、「一瞬」というのは
字義的には「一度瞬きする間」ほどの
わずかな時間
という意味だから、
本当に「一瞬」で終わるはずがない
という現実を考えると、そもそも
そんな言葉を使うべきではないだろう
と言いたくもなる。

とはいえ、「ちょっと」という言葉も
曖昧に過ぎる。
一体どれ位の時間を指しているのか、
サッパリ分からない

大体何分位かの、世間で共通の指標が
あるという話も聞いたことがない。

そう考えると、
「ちょっといいですか?」も
「一瞬いいですか?」も
適切なコミュニケーションを
図る上ではいずれも力不足

あることは疑いない。

「今話しかけてもいいですか?」
という言葉を意識して使っている
という発言もあった。

私自身のことを思い返すと、
「今2~3分いい?」とか、
「5分位時間ある?」など、
できる限り時間の幅を指定して
話しかけるようにしている。

自分がそうして欲しいように、
相手にも働きかける

そんな意識からやっていると
いうのがホンネだ。

具体的な分数を指定されたら、
それならOK、今はNG、といった
判断も瞬時に可能となる。

これが、「ちょっと」だの
「一瞬」だの、人によって基準が
簡単にブレまくる言葉だと、
警戒信号が発動してしまって、
お互い気まずい思いをしかねない

よほど、お互いを深く知っている
同士でない限り、「ちょっと」や
「一瞬」などの解釈の幅が広い
言葉を使うのは避け、具体的な
数字を用いてコミュニケーションを
図るのが無難かつ適切だろう

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。