4月29日は何の日か
今日からゴールデンウィーク。
待ちに待った10連休!という人も
いれば、飛び石で出社する人、
あるいはこんな時こそ仕事だ!
様々な人がいらっしゃるだろう。
天気がよければ、行楽地の人出もずっと
増えるであろうところ、あいにくの雨。
こればっかりは、運頼み、神頼み。
雨で集客に苦戦する類の商売には、
「お気の毒」としか言いようがない。
さて、本日4月29日は、
「昭和の日」と命名されている。
元々は昭和天皇のお誕生日で、
昭和時代に「天皇誕生日」だった
わけだが、平成元年に「みどりの日」と
なった。
その後、祝日法改正により、平成19年から
「昭和の日」に変わったのである。
昭和時代は「天皇誕生日」だったと
書いたが、昭和でも戦前と戦後で
呼び名が異なる。
記事にもある通り、戦前は「天長節」と呼ばれ、
歴代の天皇の誕生日を祝う、8世紀から続く
長い伝統のある慣習であった。
そんなわけで、100年ほどの間に3回の
名称変更、4つ目の名前で呼ばれている
のが現在の姿ということになる。
現在の「昭和の日」の意義であるが、
祝日法には以下の「趣旨」が書かれている。
昭和時代が「激動の日々」であったというのは、
確かに事実であろう。
最初の20年は、とにかく戦争だ。
第二次世界大戦で敗戦国となるに至る、
勇ましくも痛ましい日々。
そして、残る44年のうち、前半は急速な復興。
後半はバブル景気に至る経済発展の継続。
敗戦のどん底が深いだけに、浮き沈みの
落差が大きく、これを「激動」と呼ばずに
何と呼ぶかは難しいところだ。
それにしても、日本はいまだに敗戦を
乗り越えていないのではないか。
むしろ、敗戦で去勢されたまま、経済面と
いう「上っ面」だけは一度形を成したものの、
精神面で幼いまま無為に時間を過ごし、
ずるずると泥沼にはまり込んでいる。
あくまでも自分の感覚ではあるが、
そんな悲観的な思いを抱かされることが
多い。
世界の現実を見れば、武器を持たずに丸腰で
平和を叫んでいても、武力で弾圧されて
国ごと取られてしまう、そんなことが
未だにまかり通っている。
自分たちの国は、自分たちが守らない限り、
誰も守ってはくれない。
少なくとも自分たちが守るぞという気概を
持たない限り、手伝ってくれる国は皆無と
なるだろう。
昭和に思いを致し、国の将来に思いを致す
のであれば、憲法改正は避けられない。
そういう議論が、未だに遅々として進まない
この国のあり方に不安を感じる人は、
間違いなく増えている。
既に手遅れ!などとならないように、
正に一刻を争う事態であることを、
政治家だけでなく多くの国民が認識し、
具体的な話へと進んでいくことを
願ってやまない。