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リスクをどうにかしてコントロールする
先日、会社からの帰り道のこと。
急に降り出した雨、慌てて折り畳み傘を
広げるも、台風接近によるものなので
傘がほとんど役に立たない。
どうにか駅につき、階段を下りる。
途中に3つだか4つほど、踊り場がある
ような長い階段だ。
ゆっくりと階段を下りながら、風で逆さ傘
状態になったものを、どうにかこうにか
折り畳もうともがいているうちに、いつの
まにか踊り場に到達したらしい。
次の一歩も階段を下りる、そういうつもり
で無意識に踏み出したときに、
「おっとっと」
と思わず声を漏らす形で転びかけた。
幸いスピードを出していなかったので、
勢いあまって派手に転ぶような失態を
演じずには済んだ。
それにしても、自分の足元をちゃんと
見て歩くべし、という基本中の基本を
怠ったのはまずかった。
このような身の回りの小さなリスクは、
私に限らずみんな同様に経験していて、
「あるある」という感じではないかと
思われる。
大切なのは、
「あー、危なかった」
の一言で済ませず、その記憶が
新鮮なうち、生々しいうちに、
リスク低減の手を打っておくこと。
それが、「PDCAを高速に回す」
ことの具体的事例だと言える。
今回であれば、歩きながら折り畳み傘を
折り畳むことを禁止する!という
マイルールを設定した。
普通の傘であれば、数歩歩くうちに
簡単に折り畳めるので問題ない。
折り畳み傘の場合は、工数が少々増え
て、リスクが高まるので、あらかじめ
ルールで縛ってしまうのだ。
そんなちっぽけなことに、いちいち
細かいルールを設定するなんて、
堅苦しい!
面倒くさそう!
などという反応もあると思う。
しかし、こういう細かい意思決定基準の
設定を積み重ねていくと、後々自分の
手元に残る「自由」は、どんどん増えて
いくものなのである。
今ちょっとした面倒、負荷をかけること
によって、将来の時短だったり、安全
だったりといった価値を獲得することが
できるのである。
ということで、今回はちょっとした
階段でのつまづきという失敗を糧に、
将来に向けてリスクを低減するように
自分なりの基準を決めたというお話し
であった。
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