
「常識」的な視点にマメに揺さぶりをかける
現在、毎週日曜日の読書勉強会で
『サピエンス全史』を読み進めて
います。
昨日は所用で途中抜けてしまった
のですが、第4部まであるうちの
第1部が丁度終わりました。
第1部は「認知革命」ということで、
ホモ・サピエンスが人類種として
唯一生き延びた秘密を解き明かして
いく内容となっています。
本当にざっくりと第1部の内容を
まとめてみましょう。
約7万年前が、人類の進化の大きな転換点となりました。
この時期、ホモ・サピエンスは、抽象的な概念や想像力を理解し共有する能力(主に言語)を発展させました。
この特別な認知能力の獲得が、彼らの行動や社会構造に革命的な変化をもたらしたと言えます。
言語の発展により、複雑なアイデアや想像上の概念(例えば、神話や宗教)を共有できるようになり、これが大規模な協力の基盤となりました。
このいわば「認知革命」が、ホモ・サピエンスが他の人類種を凌駕し、地球上で支配的な種となる道を開いたのです。
昨日読み進めた第1部の最後、
第4章のタイトルは、
「史上最も危険な種」
という刺激的なものです。
要は、ホモ・サピエンスこそが、
地球上の多様な先住動物を数多
絶滅に追いやって来たという、
ある意味「不都合な真実」が
説得力ある論理展開で語られて
いるのですね。
自分たちが生き延びるべく、
賢くなった脳を最大限生かして、
他の大型動物を狩りまくったと
いうことなのです。
第4章を締めくくる最後の文を
引用させてください。
世界の大型生物のうち、人類の殺到という大洪水を唯一生き延びるのは人類そのものと、ノアの方舟を漕ぐ奴隷の役割を果たす家畜だけということになるだろう。
人類の歴史を、より高い位置から
俯瞰し、地球視点で歴史をひもとく
アプローチをとることで、
このような大胆な言葉を編むことが
できるのですね。
世界で2,500万部を超え、
日本国内でも150万部を超える
ベストセラーになる理由は、
何とはなしに染みついていた
「常識」的な視点を覆し、
知的好奇心をいやが上にも満たして
くれる面白さにあるのでしょう。
第2部の「農業革命」が始まると、
ここでもまた「常識」的な視点を
ひっくり返す記述が続きます。
やはり、本を読んで、知らずしらずの
うちに凝り固まっていた脳みそに
意図的に揺さぶりをかけることが
重要ですね。
本ではなく、このnoteでフォローを
させてもらっている皆さんの記事を
チェックしたり、SNSでつながって
いる人のつぶやきを読んだりする
だけでは、「フィルターバブル」、
「エコーチェンバー」からは逃れ
られないわけですし。
積読もたまりにたまっているので、
もっと本を読むことに時間を費やそう、
そんな気持ちを強くした日曜日でした。
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