バスクリン×バスロマンの共同開発?!
大分春らしくなってきた今日この頃。
入浴後に寒さを感じなくなってきて
とても有り難い。
夏になると、湯に浸かることをせずに
シャワーで済ますことが多くなるが、
体を温めることは健康にも良いので
できるだけ湯に浸かりたいと思って
いる。
浴槽には入浴剤を入れることが多い。
大抵の場合、バスクリンやバスロマンの
買い置きがあり、ゆずの香りとか
森の香りなど、無難なものを使って
いる。
今日、浴槽のお湯の色が昨日までと
変わっていたので、入浴剤が新しく
なったことに気が付いた。
パッケージに目をやる。
そこには、思わず二度見、三度見して
しまうことが書かれていた。
そのパッケージは、バスロマンのもの。
花粉の季節に、というメッセージが
目立ち、ユーカリラベンダーという
入浴剤としては聞いた記憶のない香りの
名前が付いていた。
そんな、メインのコピーと香りの名前
より何より、私の目を奪ったのは、
「バスクリン共同開発」
と書いてある部分だった。
えっ?
バスクリンってバスロマンのガチ競合
なのでは?
これはバスロマンではないの?
バスクリンなの?
いや、バスロマンの商品名がきちんと
大きく書いてある。
バスクリンは元々はツムラのブランドで、
社名をブランド名と同じバスクリンに
変えたのは記憶にあった。
他方、バスロマンはアース製薬のブランド
である。
共同開発とはこれいかに?
風呂を出てすぐに調べてみて、
やっとその理由が分かった。
バスクリンはいつの間にか
アース製薬に買収されていたのだ。
この沿革のところに、2012年に
バスクリンがアース製薬グループに
加わったと書いてある。
当時、ニュースにもなっていたことを
発見。
どこかで目にしたはずだろうが、
なぜか私の記憶には残っておらず、
10年の時を経て今さら知って驚くと
いうことと相成った。
直近のシェアは分からないが、
恐らくそれほど大きな変化はない
だろう。
アースとバスクリンで40%、
バブを擁する花王が30%弱、
2社(グループ)で7割近いシェアの
寡占市場であることが分かる。
実際、私がよく見る入浴剤の売場では、
バスクリンとバスロマンが並び、
剤形の異なるバブや、海外ブランドで
ちょっと割高になるクナイプなどが
その次に目立っているイメージ。
バスクリンの二番煎じ的なスタート
だったバスロマンが、まさかの下剋上
的な買収で、花王まで抜いて市場シェア
No.1をゲットしていたことは、周知の
事実であったのだろうが、個人的には
非常に驚いてしまったのである。
それにしても、である。
「バスクリン共同開発」
というメッセージは一体何を意味して
いるのだろうか?
バスクリンの良いイメージを、
バスロマンに援用する狙いだろうか?
どちらかと言えば、バスクリンの方が
「元祖」「草分け」として、より良い
イメージを保持していると予想される
ものの、バスクリンとバスロマンとの
間に埋めがたい差があるとも思えない。
バスクリンがバスロマンと同じ
グループに属する姉妹ブランドである
ことをアピールしたいのだろうか?
それをしたところで、誰にどんな嬉しい
ことがあるのか、甚だ疑問ではある。
軽くググった限りでは、この言葉の
真の狙いが何なのか、正解にたどり着く
ことができなかった。
意味のない言葉を、堂々とパッケージの
上部に乗せることはないだろう。
追々、その真意を是非とも確認したい
ものである。