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教うるは学ぶの半ばなり

マーケティングのセミナーを自分で
企画運営し始めて早や1年以上。
昨年の4月から9月に第1期、
10月から今年の3月に第2期と
積み重ねてきた、マーケティングの
基礎を学んでもらうセミナーの
第3期が、昨日から始まった。

お陰様で20名程のお申し込みを頂き、
私もモチベーション高く昨日の初講義
に臨ませてもらった。
参加者の顔ぶれは非常に多彩、
経営者、サラリーマン、個人事業主、
年齢も20代から60代まで幅広い。

難しい概念を、できるだけやさしく
ひもといて、分かりやすく伝える。

ここに自分の強みがあると信じて
いることが、こんなセミナーを始めた
きっかけとなっている。

20年以上にわたるマーケターとしての
経験の中で、同僚に、後輩に、または
一般の方々に、何かと「説明」をする
機会が与えらえれてきた。
そこで自分が発揮したパフォーマンス
をある程度客観的に眺めたときに、
「勘違い」かもしれないが、
「かなり分かりやすく説明できている」
自負、自信を持てていることが、
今の自分につながっているのだ。

自信を持って仕事に臨むことは重要で
あるものの、それが「過信」になって
は足元をすくわれる。

特に昨日は第1回、第一印象を与える
とても大切な回だけに、いつもより
更に入念な準備を施すことを意識して
ここ最近過ごしてきた。

そんなこともあり、セミナー自体は
無事成功。
まだ回収数は少ないものの、アンケート
を見る限り、とても好意的に受け止めて
いただけたようで、有り難い限り。

セミナーを実施するにあたっては、
話の流れの構築、どうやったらより
分かりやすくなるか、伝わりやすく
なるかの研究、ワークをどのように
取り入れると効果的かの検討、そして
受講者とのやり取りを含む事務作業、
様々なタスクが存在している。
それらは全て自分にとって「投資」で
あり、その「投資」を「回収」する
必要があので、対価・代金をいただく
ことになる。

ただ、人に教えることを通じて、
自分自身も大変に多くのことを
学ばせてもらえる
というのが、
いつも感じることである。
こんなに自分が学ばせてもらって、
しかも代金までいただけるという、
なんとも有り難い仕事なのだ。

「教うるは学ぶの半ばなり」
という言葉を、小学校高学年の折に
当時の校長先生か教頭先生から
教えてもらった記憶がある。
出典は『書経』で、人にものを教える
ことは、半分は自分の学びにもなる

だということを意味している。

小学生ゆえの素直さで、そう教えられた
通りに理解していたのだが、大学生の
頃だったか、ふと疑問がわいた。
文字通りに解釈すると、

「学ぶ」が10だとすると、「教うる」は5に過ぎない

と読める気がして、何だか落ち着かなく
なってしまったのだ。

しかし、先の言葉を数式化してみると、

「教うる」=「学ぶ」÷2

と読める。
そして、これを以下の式に読み替えて
やると、本来の意味が浮かび上がって
くる。
すなわち、

「教うる」=「教わる側の学び」+「教える側の学び」

ということなのだ。

教えることは教わること。
教えることを通じて、様々な
新しい発見をしながら、更に
それを次の教える機会に反映
させる。

そうやって、フィードバックを
繰り返しながら、成長を遂げて
いける幸せ。

自分が成長するためには、
「自分はまだまだ‥」
などという言葉を封印して、
人に教える機会を積極的に作る
ことが大切。

教える側に立つ度に、しみじみと
そんなことを思う。
「教える」能力を更に向上させ、
世の中に還元したい。



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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。