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ビジョナリーとはこういうこと

「大人のサードプレイス」を
標榜する「大人の小杉ゼミ」
いつも大変お世話になっている
小杉俊哉先生が、大絶賛している
本があったので、一も二もなく
Amazonでポチリ。
Kindleで少しづつ読み進め、
ようやく週末に読み終えた。

TVなど多くのメディアでも
既に取り上げられているので、
ご存知の方も多いかもしれない。
社会起業家、田口一成さんの
『9割の社会問題はビジネスで
 解決できる』

である。

マーケティングの観点から、
キャリアや人生の観点から、
起業や組織開発の観点から、
リーダーシップの観点から、
などなど、様々な論点で
語ることのできそうな本だ。

書いてあることは極めて平易、
誰が読んでも分かりやすく、
それでいて豊富な示唆に富む
本だとも言える。
小杉先生が絶賛されるのも
納得。

論点を分けて何度かにわたり
紹介したいと思うが、
まず全体を通じての感想として
指摘したいこと、
それがタイトルに付けた言葉
である。

不朽の名著と言って良い、
『ビジョナリーカンパニー』
という本がある。

この本によって、「ビジョナリー」
という言葉が一般に使われる
ようになったと言っても過言では
ないだろう。

辞書を引くと、
「先見の明のある人」
とあるが、要は一歩先をゆく
崇高なビジョンを掲げ、
それを果敢に追いかける経営者、
そんな意味合いだと思えば
良いだろう。

一昔前だと、
「キレイゴト」
の一言で片付けられていた
社会起業。
ビジネスはビジネス、
社会問題を同時に解決しよう
なんて、甘っちょろい考えだと
一蹴されかねない雰囲気が
確かにあったと思う。

ここで何度も取り上げた
伊那食品工業のような立派な
会社や、坂本光司氏の一連の
著作
で取り上げられたような
会社も確かに存在してきた。
しかしながら、どれも単発的で、
再現可能性が必ずしも高いとは
言えない印象は否めない。

田口さんの凄いところは、
社会起業をプラットフォーム化
することにほぼ成功している

点にある。
熱い想いと行動力があれば、
社会起業を成功に導ける、
そんな道筋を作り上げ、
多くの人にその門戸を
開いているのだ。

その構想力、そして実行力、
やり抜く力には、ため息が
出るほど。
本来、会社というのは何らかの
社会課題を解決するための器で
あるべきだと思っていたが、
そんなあるべき姿をここまで
明確に言語化し、
妥協なき実現に日々奔走する
様子が描かれている本書には
大きな驚きを覚えると共に、
勇気をもらえる。

今どきの若者のピュアな感性には、
より一層響くのではないか、
そんなことも感じる次第。
是非多くの人に手に取って欲しい
良書である。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。