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競合プレゼンテーション

広告制作をするにあたり、いわゆる
「競合プレゼンテーション」
を行うことがある。
数社の広告代理店に声を掛け、
どんな広告を作りたいのか
「ブリーフィング」を行い、
一定期間経過後にプレゼンテーションを
してもらって、出来栄えの良い一社に
制作を請け負ってもらうのだ。

「ブリーフィング」というのは、
半ば日本語になっている気もする。
しかし、典型的なカタカナ語でもあり、
ピンと来ない向きもあるかもしれない
ので補足しておこう。
brief という英語・動詞の ing形。
動詞は「要約する」という意味なので、
「要約すること」、「要約したもの」
というような意味合いである。
要は、やってもらいたいことを簡潔に
まとめ、それを説明することである。

ひと月前に、競合プレゼンに向けて
ブリーフィングを行い、今週がその
プレゼンをしてもらうスケジュール
だった。
このブリーフィングのタイミングが、
丁度コロナで世間が騒々しくなって
来た頃。
基本は資料を先にメールで送って
おいて、電話やZOOMをフル活用
して補足するというスタイルにて
実施した。

プレゼンのタイミングが来る頃には、
何とか対面で出来るかな、どうかな、
などと言っていたものの、
あれよあれよと事態は悪化して、
とても対面でのプレゼンなど望むべく
もなく、今週行われたプレゼンは
すべてZOOMを使ったものと相成った。

やってみての感想。
我々クライアント(お客様)側に
とっては
「メチャクチャ便利」
である。
実際に対面で話を聞くと、プレゼンの
内容が響いているか否かが、如実に
顔に出る、挙動に出る。
つまらないからと、あくびをするわけ
にもいかないし、メチャクチャいい!
と思って、内心で欣喜雀躍していても
それを気取られる訳にはいかない。
しかし、ZOOMであれば十分に隠し
通すことができるのだ。

資料の共有も、慣れてしまえば非常に
スムーズにできる。
まだ慣れていない人も多く、音声が
出ないとか、画面共有にもたつく等の
ちょっとしたトラブルが多少起きる
程度で、大した問題ではない。

逆に、プレゼンをする広告代理店側は
メチャクチャ大変だろうな・・・と
同情を禁じざるを得ない。
相手の反応が見えないのは、相当な
不安であり、プレッシャーだろう。
きっと上役からは
「出来はどうだった?」
「反応はどうだ?行けそうか」
などと聞かれるだろうが、何とも
報告のしようがないと推測できる。

実際、営業担当者からは、きっと
不安なんだろうなぁ、、、と思しき
「お伺いメール」が後から届く。
反応を探るのに必死なことが、
伝わってくるのである。

在宅勤務が普通になる時代が、
こんなにもいきなり訪れるとは
思っていなかった。
そして、オンライン会議が極々
普通に行われるというのも、
数か月前には予想していなかった。

株主総会をオンラインで実施する
ことを模索しているニュースも
最近よく耳にする。
こうやって、スタンダードがいつの
まにかどんどん切り替わっていく。

時代の転換点に立ち会っている、
そんな臨場感を日々感じることが
できる「いま」が、とても貴重だ
と改めて感じる今週だった。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。