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手持ちの資源に気付く

東京に生まれ、東京で育ってきたにも
かかわらず、東京タワーに行ったことは
数えるほどしかない。

途中までエレベーターで昇れるが、
昇ってみたこともせいぜい1回か、
多くて2回程度。

実際、東京で生まれ育った人の中に、
東京タワーに行ったことのない人は
相当な割合で存在する
だろうと
見ている。

逆に、地方に住んでいて、東京観光
何度も来ている人たちの方が、よほど
東京タワー制覇率が高いだろうと
推測するところ。

要は、身近にあるものというのは、
あまりにも当たり前すぎて、
その価値をディスカウントして
しまいがち
だということである。

そこに存在しているにもかかわらず、
まるで存在していないかのように
扱ってしまっている
わけだ。

富士山のふもと、富士吉田に生まれ、
今もそこに住む友人が、小さな頃から
富士山がそこにあるのは当たり前で、
ちっともそれがすごいなどと思った
ことがない、そんなことを以前に
言っていた。

今では、毎日当たり前のように
富士山が見える場所に住んでいる
ことが、いかに当たり前ではないか、
いかに素晴らしい価値を有している
ことかを心底理解して、逆にその
価値を広く一般に広めて行こうと
いう活動
にいそしんでいる。

2023年2月23日。
2-2-3の並びが二つ重なる特異日。
「ふ-じ-さん」と読めるので、
「富士山の日」としてしっかり
記念日登録されている。

その「富士山の日」に、件の友人が
興味深いPRを仕掛けている。
こちらのページにある通り、
富士山を見上げながら一緒におにぎりを
食べよう!という企画。

富士山の高さ、3776mにちなんだ
3776個のおにぎりを無料配布。

「ともだち百人できるかな」の歌では、
富士山の上でおにぎりを」食べる
ことになっているが、それはさすがに
この時期にはできないので、
富士山を見上げながら」食べる
ことにした様子。

おにぎり無料配布という施策が核に
ありながらも、このイベントの面白い
ところは、全国どこからでも参加して
OK!
と宣言しているところ。

富士山周辺の観光施設などに来てもらい、
お金を落としていってね!
という薄っぺらい話ではない。
「文化」を作りたい、それを実現する
ために思いっきり体当たりしている

そんな気概が垣間見える。

東京には東京タワーがあるように、
富士吉田には富士山があるように、
私たち一人ひとりには、意外と
気付いていない、気付かれにくい
「価値あるもの」が潜んでいる。

そこに気付いてしっかりと磨きあげて
いけば、「価値」が輝きを増していく。

「隣の芝生が青い」と思ってしまう
ようなところから、
「隣に芝生が青い」と思わせる
ところへと進化できるはずだ。

ないものねだりをするのではなく、
今自分が持っている資源を見つめ、
その価値に気付くのが大切。

これを読まれた皆さんには、
23日「富士山の日」本番に、
富士山の方に向かっておにぎりを
頬張る
ことを通じて企画に参加し、
改めて自身の価値を見つめる
きっかけになればと思う次第。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。