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誠実さが生む「手作り」弁当

丁度1年ほど前に、お弁当で有名な
「亀戸 升本」について取り上げた
ことがあります。

このときは、愛読誌である『致知』
升本の塚本会長の記事が出ていたことが
きっかけでした。

そもそも私が升本を知ったきっかけは、
友人の竹下大学さんが書かれた
『日本の品種はすごい』(中公新書)
中で、亀戸大根と共に升本が取り上げ
られていたから。

その竹下さんとお会いした一昨日の
日中に、日経MJをパラパラとめくって
いたところ、升本の塚本会長が記事に
出ているのを発見

これから竹下さんに会うタイミングで、
こうやって私の目の前に記事が現れる
というのは、「神様の思し召し」だと
解釈するのが正しい!
そんなわけで、折角ですから内容を
紹介させてください。

既に以前の記事でご紹介した塚本会長の
ストーリー
を、こちらで簡単に確認して
いただきましょう。

「亀戸 升本」の会長、塚本光伸さんは、家業である割烹料理店の過酷な労働環境を見て育ちました。
飲食業への嫌悪から、高卒後に家を飛び出し、不動産仲介業で起業します。
しかし、騙されて借金を負うなどの困難を経て、家業に戻り、経営に携わることになります。
特に弁当事業では「添加物を一切使わない」方針を掲げ、当初は品質に対するクレームもありましたが、真摯に向き合い改善を重ね、顧客の信頼と感謝を獲得していきました。
「商品は人品」という信念を大切にし、社員に対しても真心を持って接する姿勢を徹底
長期的には誠実さが成功につながると確信して、経営にあたっています。

私の記事をChatGPTに要約させた後に、
自分の手で整えてみました。

その塚本さんが、今回日経MJで語られて
いたのは、いわゆる「三方よし」の精神に
近いものでした。

「自分たちが口にして嫌なものをお客さんに食べさせて平気ですか?」

「私たちは大切な人に自信を持って薦められる商品を品質を第一に優先した上で利益を確保します。買う人が喜べるもの。売る人が喜べるもの。作る人が喜べるもの。この三つに合う商品を創ります。」

近江商人のモットーと言われる
「三方よし」については、
これまでにもかなりの回数
ここで取り上げてきました。

オリジナルの「三方」は、
「売り手」「買い手」「世間」
ですので、塚本さんのいう
「買う人」「売る人」「作る人」
とは若干のズレがあります。

とはいえ、
これら三者は「世間」の構成要素
でもあるわけですから、

「売り手」=「売る人」+「作る人」
「買い手」=「買う人」
「世間」 =「売る人」+「作る人」+「買う人」(+α)

だと捉えれば、同じことを述べていると
みなしてもよいでしょう。

これらステークホルダーの方全てに、
「誠実さ」を貫きながら作り続ける

升本の「弁当」は、決して安い買い物
ではありませんが、着実に顧客の心を
捉えて離さない「豊かさ」があります

まだ食べたことのない人には、
是非とも試していただきたいですね。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。