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依頼されたことにストレートに応える

仕事柄、広告代理店に仕事をお願い
することが頻繁にある。
競合見積もりを依頼することも
多い。
そういう時は、「ブリーフ」といって
依頼内容をコンパクトにまとめたもの
を作り、それを元に提案をお願いする
ことになる。

最近もちょっとした競合見積もり案件
があり、先般提案をもらった。
提案の席に臨む時は、必ず依頼時の
ブリーフ内容を携えていき、提案内容
がブリーフに沿ったものであるかどうか
を確認することになる。

大抵の場合は、依頼内容に対して
妥当な提案があり、どの代理店の案が
より目的に沿うか、判断することに
なる。
ところが、まれではあるが、依頼内容
に対してなぜそのような提案が出て
来るのか?と首をかしげざるを得ない
場合も存在する。

原因は色々だろう。
ブリーフが不明確、多様な解釈が
可能だったりすると、提案は大幅に
ブレることになる。
そもそも依頼先の代理店が、何でも
得意だというので任せたものの、
期待に反して依頼した分野であまり
経験がなかったなんてこともある。

最もがっかりする場合、それは、
依頼した内容に対して全くと言う程
ストレートに返して来てくれない
ケースだ。

例えて言うなら、
お米が食べたいと言っているのに
パンを出してくるとか、
肉が食べたいと言っているのに
魚を出してくるようなこと。

あるいは、もっとビジネス寄りの
比喩にするなら、
ブランド認知度を上げる案を求めて
いるのに、好意度を上げる案ばかり
持ってくるとか、
TVCMを作ってくれと言っている
のに、今はTVの時代じゃないです!
と言ってYouTubeの話にすり替えて
提案して来たり、といった具合。

ブリーフしているこちらの知識なり
状況認識が甘く、代理店の提案を
真摯に受け止めて検討するべき場合
もあるのかもしれない。
しかし、百歩譲ってそうだとしても、
依頼を受けて提案してくる以上は、
ブランド認知を上げる案をブリーフ
されたら認知向上施策を提案すべき
だし、TVCM作ってくれと言われた
ならばまずはTVCMの提案をした上
で追加でYouTubeでもなんでも提案
すればよい。

現実には、ここまで齟齬が大きい
事案はないけれども、本質的には
やってくれと頼んだことに対する
回答ではない、ズレている、そう
いうケースが多く存在するのだ。

今何時ですか?と問われて、
ここは東京です、と答える人は
いない。
これまた大げさな比喩ではあるが、
結局それに近いことをやらかして
いるケースがままあるということ。

人とのコミュニケーションにおいて、
自分自身こういうことをやらかして
いないかどうか、こまめに自分を
俯瞰してみる癖をつけることができ
れば、こうしたお間抜けな事態を
回避できる。

相手に何を問われているのか?
今自分は何を提供すべきなのか?
冷静に、客観的に、俯瞰する視点を
持って仕事に向き合う。
なんら強く意識することなく、
自然にそうありたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。