「Best Global Brands 2020」を見た感想の続き
昨日の続きを、ちょっと違った観点から
書いておきたい。
発表されたベストブランド100位の
顔触れは、当然ながら誰もが知って
いる名前ばかり、私も全部知っている
ブランドだらけ。
だと言いたいところだったが、実は
知らないブランドが2つほど含まれて
いたのだ。
これは学びのチャンスと前向きに
捉えることにして、その2つを早速
調べてみた。
一つ目は、74位のSantander。
名前から、全く業種を思い浮かべる
ことができなかったが、スペインに
本拠地を置く金融グループである
とのこと。
読み方は、サンタンデール。
ざっとウェブサイトを眺めていて
目に付いたのが、
「World's 25 best work places」
(世界中でベストな25の職場)
のうちの一つに選ばれたとの記述。
しかも、2019年、2020年と連続で
選ばれているとのこと。
また、ネット上で使われている
ハッシュタグたちがサイトに引用
されているのだが、
#ResponsibleBanking
(責任あるバンキング)
#TheSantanderEffect
(サンタンデール効果)
という言葉が気になった。
92もの国に進出しているとあり、
中でもトップマーケットにあたるのが
スペイン本国のほかにはポーランド、
ポルトガル、イギリス、メキシコ、
アメリカ、ブラジル、アルゼンチン、
チリとある。
これを見て、なるほど、スペインを
本国にする銀行が、スペイン語を
話すヨーロッパの一部と南米、
そしてヒスパニック系人口が増えて
いるアメリカに拠点を持って、
スペイン語を話す顧客からの信頼
を勝ち取って伸ばしてきたのでは
ないか、という仮説が立った。
この仮説が合っているかどうかは
分からないが、アンテナは立った
ので、追って情報が集まってくる
だろう。
もう一つの、名前を知らなかった
ブランドが、89位のJohn Deere。
読みは、ジョンディア。
と思ったら、見たことはあったが
名前と結びついていなかったの
だった。
トラクターなどの農業機械や、建設
機械などを製造販売する企業で、
農業機械については世界最大。
日本ではヤンマーが代理店になって
いるようだ。
何とこのJohn Deere社、アメリカでは
割と珍しく、180年もの長い歴史を
誇る老舗企業。
しかも今の社長が10代目というから、
1人あたり平均18年在位という、長期
政権を積み重ねてきているのだ。
日本で農業機械というと、クボタ、
ヤンマー、イセキといったメーカー
が高いシェアを占めている。
John Deereは30か国以上に展開して
いるにもかかわらず、日本には直接
投資でなくヤンマーを介してしか
入って来ていない。
そんなところを踏まえると、日本の
農業が抱える課題を解決するのに、
アメリカの農家相手に培った技術や
製品・サービスだと、
「帯に短し、たすきに長し」
なのではないか、そんな仮説が立つ
のである。
これもまた、今日新たにアンテナが
立ったので、今後関連する情報が
今までに比べて自ずと引っ掛かって
くるだろう。
皆さんは、トップ100ブランドの
顔触れは見ただろうか?
実際に見てみて、よく知らない、
分からないブランドを見つけたら、
少し調べてみて欲しい。
面白い発見が待っているかもしれ
ないのだから。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。