イオンがダブルチョップを始めた?
私にとっての最寄りのスーパーは、
徒歩2分のマルエツである。
ダイエーと同じグループであるが、
そのダイエーがイオンに吸収された
ことにより、マルエツも今やイオン
グループの一員となった。
イオンと言えば、日本を代表する流通
グループ、セブン&アイとしのぎを削る
ライバルだ。
イオンと聞いて、真っ先に思い浮かべる
もの、一般的には何であろうか?
私自身は、ジャスコとか、マックスバリュ
とか、傘下のスーパーの名前も頭に浮かび
つつ、やはりトップバリュのことが思い
浮かぶ。
皆さんきっとご存知であろう、イオンの
プライベートレーベルである。
日本語だと、プライベートブランド、
いわゆるPBの方が一般的だ。
英語だと、Private Labelという呼称なの
だが、なぜか日本ではPBという呼称が
定着している。
以前、セブン&アイの缶コーヒーPBを
見かけたことをきっかけに、こんな
エントリーを書いた。
この中で触れている通り、イオンの
トップバリュは、いわゆる
「ダブルチョップ」と呼ばれるやり方を
していないと認識していた。
「ダブルチョップ」とは、PBでありながら
製造メーカー(またはブランド)の名前を
併記するやり方である。
トップバリュの商品には、表はもちろんの
こと、裏面にも製造会社やそのブランドの
名前は出てこない、つまりイオンが責任を
持って供給元を選択し、消費者に届けます
よ、という体をとっている。
だが、それはあくまでも「原則」であり、
「例外」もあるようだということに最近
気が付かされた。
こちらの缶ビールを買ってみたのだが、
何と裏面に「サッポロビール」の名前が
ハッキリ書かれているではないか!
黒ラベルと恐らくは変わらないであろう
味で、価格は1割ほど抑えられている。
これは「買い」だと思い、ここのところ
頻度高く買い求めるに至っている。
PBがなぜ安いのかといえば、
NB(ナショナルブランド)のように
宣伝広告費を必要としないので、
安値で売っても十分に利益が確保
できるという裏事情があるからだ。
先に挙げた「ダブルチョップ」は、
宣伝広告費を拠出しているNBの側が
巨大流通に売場を確保したいがために、
ある意味妥協している。
もっとハッキリ言ってしまえば、
流通におもねっているといえる。
イオンのトップバリュは、その点、
あくまでもPBは自分たちの責任管理の
下にあるというポリシーを貫き、
「ダブルチョップ」は行わないものだと
聞いていた。
いつしか方針が変わったのだろうか。
まぁ、一消費者としては、サッポロが
作ったビールをサッポロの通常品より
お得に飲めるので、有り難いことでは
ある。
他のトップバリュ商品群にも、
同じような変化が起きているのか、
調べてみることにしよう。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。