「強み」を改めて発見し、それを人生に活かす
出会いはのっけからとても苦いもの
だった。
もう何年前か忘れたが、
『さあ、才能に目覚めよう』の
初版本(今は「2.0」という新しい
版が出ている)を購入した。
ウェブテスト*を無料で受けられる
コードも付いているということで、
意欲満々で購入したのだ。
その足元をすくわれるかのように、
なぜかテストサイトでのログインが
上手くいかず、何度かトライするも、
「このIDではログインできません」
との無情な表示が出て来る有様。
本の中で、テストを受けないと先を
読んでも意味がないという意味合い
のことが書かれていたので、
「これはご縁がなかったのだ」
と無理矢理解釈し、そのまま本棚に
眠らせていた。
今年に入り、自分の周囲でこの
Strength Finder のテストを受検する
人が急に増え、みんな我も我もと
受けているのを見て、そういえば
と件の記憶を思い出した。
機は熟したということか?!
と判断し、改めてこの評判の良い
テストを受検することにしたので
ある。
この Strength Finder、名前の通り
強み(Strength)を見つける(Find)
テストだ。
Gallup社が開発したこのテストは、
成功者200万人に対して、なぜ成功
したのか、その要因をインタビュー
して、5,000種類もの「才能」を
発見、それらを34種類の「資質」に
分類して作り上げられたものだ。
同社によれば、欠点を克服すること
よりも、自分の強みを認識して活用
する方が、仕事や人生においてより
変革をもたらすのだという。
そして、自分の強みを毎日活かして
いる人は、仕事に没頭・没入しやすい
し、QOL(生活の質)も圧倒的に高い
ことが証明されている。
これは、Gallup社でなくとも、色々な
人が述べていることなので、すんなり
腹落ちする人も多いだろう。
あのドラッカーも、強みによってしか
何事かを成し遂げることはできない、
という趣旨のことを述べているのは
あまりにも有名な話。
そんな、Strength Finder のテストを
受けた人を対象に、その奥深さを
解説し、テストで得られた結果を
具体的にどのように実生活に活かす
かというテーマのワークショップを
昨日受講した。
主催は、私が4月から開催している
マーケティングのセミナーを共催
してくれている、株式会社カレッジ
の紀藤さん。
彼の導きで、深遠な Strength Finder
の世界を短い時間で俯瞰しつつ、
自分の強みをどのように活かしていく
のか、どう取り組むべきかの端緒を
得ることができた。
私自身、就職活動のときに自己分析は
かなり徹底的にやり、その後も、幸か
不幸か5回の転職をする過程でかなり
頻繁に分析をして来たので、一般的
には高いレベルで自己理解をしている
という自負がある。
しかし、Strength Finder には34もの資質
があり、その組み合わせの妙で色々な
解釈が出来るということで、非常に奥の
深い、これから長く付き合っていける
ツールだということがよく分かった。
噛めば噛む程に味わいが深くなっていく
ツール、そんな匂いを感じるのである。
34の資質は、大きく4つの分野に分ける
ことができる。
①実行力の資質
達成欲、信念、公平性、慎重さ、責任感
や目標志向といった資質がある。
②影響力の資質
活発性、コミュニケーション、競争性、
自己確信や社交性など。
耳慣れない言葉だが、最上志向という
資質もここに分類されており、日本人に
殊の外多い資質なのだという。
良いものを更によく磨き上げていこうと
する資質だ。
③人間関係構築力の資質
適応性、共感性、調和性、ポジティブ
といった資質。
他との違いに敏感で、その個性に興味を
ひかれる個別化という資質もここに
含まれる。
④戦略的思考力の資質
分析志向、未来志向、着想、内省、
学習欲、戦略性といった資質。
テストを受けると、これらの資質に
1位から34位まで順番が付けられる。
上位に来る資質が、自分自身に常に
当てはまるものとなる。
それは必ずしも「強み」ではない
かもしれないのがポイントだ。
「強み」に転化するには、その
資質を生産的に、効果的に使える
ように自らを躾ける必要がある。
一旦その「躾」さえできてしまえば、
元々自分にとっては当たり前に
成し遂げることのできる資質だ、
「強み」として極めて有効に作用
する。
自分自身の「上位資質」を、
それこそ自由自在に使いこなす
ことができるよう、GWを皮切りに
学びを深めていこうと思う。
大分長くなったので、今日は
この辺で・・・
*本に付属しているテストは、Top 5の
資質しか分からず、34全ての資質を
知りたい場合は別料金でテストを受ける
必要がある。