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餃子も「ニンニクマシマシ」が人気

学生時代に、よく「ラーメン二郎」
お世話になった。
昨今では、日本中どこでも「二郎系」
ラーメン屋を見ることが出来るが、
当時はのれん分け店もまだ数えることが
できるレベルだったと記憶している。

注文の仕方が独特で、オヤジさんから
「何にします?」と聞かれたタイミングで、
「小豚野菜マシマシ辛めニンニク」
というように、まるで呪文を唱えるかの
ような返事をすることになる。
この注文方法が難しいからと、訪店を
敬遠する人もいたくらいだ。

呪文の基本ルールは、
麺の量 = 小または大
チャーシューの量 = 豚またはW
(豚が4枚、Wが8枚)

ここに、その他のトッピングや味付け
に関するものを追加する。

「野菜」は、煮たもやし・キャベツ。
マシ、マシマシなどの言葉を加えると
段階的に量が増える。
こんもりと盛られた「野菜マシマシ」
圧巻な絵図となり、初心者をビビらせる。

「辛め」「辛辛」と唱えると、
醤油味のベースのたれが追加投入され、
味が濃くなる。
唐辛子が加わるわけではない。

そして「ニンニク」である。
これも「野菜」同様、マシ、マシマシ
追加で唱える毎に、投入量が増えていく。
当然、「ニンニクマシマシ」と唱えれば、
刻んだニンニクが大量に追加され、
その日は他人と会うべきではない
口臭になることが約束される。

つい懐かしくなって、長々と二郎の
注文方法を書き連ねてしまったが、
今日書こうと思ったのは、餃子の話。
大阪王将で、ニンニクを「マシマシ」に
した餃子
が人気になっているというのだ。

マスクをすることが常態化したお陰で、
ニンニクを食べても口臭が周囲に伝わる
リスクがほぼなくなっている。
だから、安心してニンニク入りのガツンと
した味わいの餃子を楽しむことができる
のだ。

売れていると記事になっているのは、
大阪王将の店舗ではなく、
同社ホールディングス傘下企業が扱う
冷凍食品。
「大阪王将 羽根つきスタミナ肉餃子」
という商品が、予定の2倍以上で売れに
売れているらしい。

元々、この商品が発売されたのは、
2021年2月のこと。
昨年末には、日本食糧新聞社による
第40回食品ヒット大賞「優秀ヒット賞」
を受賞し、下記のようなリリースも
出している。

そういった人気にあやかる形で、
更にニンニクの味わいを強める
リニューアルを、今年の3月に実施
したのだ。

特に私の興味を引いたのが、
ターゲット顧客層の話。
女性の購入客はせいぜい2割程度だろう
と見込んでいたが、蓋を開けてみると
半数以上が女性
だったとのこと。

見込み違いではあるが、嬉しい誤算
言えるだろう。
確かに、スタミナが付く、ニンニクを
ガツンと効かせた餃子と言われたら、
女性よりも男性受けすると考えるのが
「常識的」な判断

もちろん、購入客が女性でも、実際に
食べているのは夫や息子たち男性が
メイン、という家庭も少なくないだろう。
ただ、そのような顧客がいることも想定
した上で「女性が2割」と見込んだはずで、
予定数量の2倍売れていることからしても、
思いの外女性の「消費」が多かったという
事実が透けて見える。

冷凍餃子といえば、圧倒的なNo.1シェアを
誇っているのは味の素冷凍食品
ニンニク入りがデフォルトのようだが、
ガツンと量を増やしたタイプのものを
彼らも今年の年初に発売している。

冷凍餃子は「手抜き」か「手間抜き」か
というトピックが話題になったのも
記憶に新しい。

バリエーションも豊富で、
何かと話題の尽きない冷凍餃子。
我が家は「手作り派」で、冒頭の
写真もつい先日焼いたものだが、
たまには冷凍を試してもいいかな、
そんな気にさせられた。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。