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「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

インディ・ジョーンズシリーズは1980年代の作品なので、公開当時の記憶はない。テレビで放映されているのを見たことはあるけど、ストーリーや登場人物を覚えるほどには頭に残っていない。ただ、わたしは最近ハリソン・フォードとマッツ・ミケルセンが好きなので、最新作は初日の朝イチに見に行った。何も復習もせず。本当に
・インディは考古学者で冒険家
・めっちゃアクションがある
くらいの知識で。
それでも、とっても面白かった!!
予備知識なくても大丈夫。楽しめる。
そして、絶対にネタバレなしで見た方が面白いので、また見てなくてこれから見ようと思ってる方は、これ以上は読まないでください。


以下、ネタバレ感想です。



「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

最初からクライマックス。インディがんがん動くじゃん。ハリソン・フォードほんとに70代か?走ってる汽車の上で追いかけっこ&殴り合いするの、ハリウッド映画みてるー!って感じ。お馴染みのテーマソングでテンションも上がる。マッツ・ミケルセン、メガネの学者でちょっと弱そう、と思ったらいきなり退場したー?!えっ、マッツ・ミケルセンこれ死んでないか?えっ、まさかね。

ここまでがプロローグ。急に場面が変わって、よぼよぼの老体を晒したインディおじいちゃんが登場して混乱する。今までのは過去回想だったのか!!どうりでハリソン・フォードが若々しかったわけだ!でも、どうやって撮影したの?(後で調べたらCG加工だそうです。全然違和感なくてすごすぎる)
インディおじいちゃん、奥さんと別居してることが明かされる。前作ラストでせっかく結ばれたヒロインと冒頭で別れるのはハリウッドの続編あるあるだ。そして今作の相棒との出会い。この相棒、プロローグの過去回想でインディと冒険した友人バジルの娘なんだけど、クセのあるキャラクターで、不快にならないギリギリラインを攻めてくるなーという印象。金のためならすました顔して人を裏切る、峰不二子みたいな女なんだけど、めちゃくちゃ強くて有能で、立ち居振舞いもカッコいいので見ててイライラはしないというか。ふとした表情で「根は悪い奴ではないんだろうな」とわかるし、最後はお約束通り、危険を省みずにインディを助けに行くので「やっぱりいい奴だった」になる。前半の屑っぷりが不快にならなかったのは俳優さんの演技力のおかげかも。インディと恋愛関係になるヒロインだったらこのキャラクターは危なかったけど、友人の娘という疑似親子の関係だったからよかったかな。
仲間の子ども枠も、まぁこんな感じだよねっていう。ただ、この子どもが敵をけっこう残酷な殺し方しててオイオイ、とは思ったけど。
息もつけないスピーディー展開で、とにかくずっとカーチェイスしてるので飽きない。2時間45分があっという間。中だるみがない。眠くならない。集中力が切れない。シリーズをしっかり見てきた人にとっては懐かしいであろう人が何人か出てくるんだけど、予備知識ゼロなのでその辺は特に感慨もなく。知らなくても話の流れでちゃんとわかるけど、知ってたらより興奮できるのかなと思ったり。でも昔の友人の一人が巻き添えくらってあっさり始末されるのはちょっとひどかったな。
そしてマッツ・ミケルセン。死んでなかった、綺麗な顔のまま再登場した。よかった。マッツ・ミケルセンの目的は好きだな。タイムスリップと歴史改変の話は、ドラえもん見てるみたいな安心感がある。そしてタイムスリップした先は、ずーっと歴史を追ってきたインディの集大成にふさわしいところだった。ここらへんは泣いてしまった。王道の展開だけど、それでいいんだよ。とても綺麗な終わり方だった。インディの冒険は本当に終わるんだなと。ハリソン・フォード、おつかれさまでした。渋くかっこよく年を重ねてくれてありがとう。しゃきっと背筋の伸びた70代、素敵。
ギャグ成分は薄かったかなと思う。映画館でどっと笑いが起こるようなシーンはほとんどなかった。敵も残忍なので、もしかしたら小さい子は少し怖いかもしれない。
わたし的一番の見所は、足と頭の両側から引っ張られて千切れそうになってるマッツ・ミケルセン。一番心に残った言葉は「何を信じるかよりも、どれだけ強く信じられるかだ」


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